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第二十五話

ダイエット大作戦実行中のオークもといカネゴンは頑張っていた。

食事は野菜を中心として鶏肉だけで済ませる。

少しでも動いた方がよいと言って休憩を取りつつも散歩も継続中だ。

はじめた当初と比べて休憩の頻度も減り少し体力がついてきたようだ。

中身はおっさんだが美人が応援しているだけでここまで頑張れるとは尊敬に値する。

どうか公爵家を去っても継続してよい奥さんをゲットしてほしいものだ。

君なら出来る。

おっさんは応援しているぞ。

カネゴンの滞在期間はダイエット大作戦をしている間にあっという間に過ぎていった。

必ず君に釣り合う男になってみせると言って去っていった。

後日、カネゴンから大量の贈り物が送られてきた。

その気持ちは嬉しいが残念ながらその気持ちに答えられない。

だって、精神はおっさんだもの。

勘違いしてほしくないので言っておくが百合というわけでもない。

公爵家の跡取りとしてはダメなのだろうが一生独身を貫くつもりなのだ。

この一線だけはいくら頼まれても譲るつもりはない。

最近はカネゴンの贈り物の中に混じっていた異国の魔法書を読むことが多い。

国が違えば基礎理論や考え方などが違うし独自の進化を遂げている。

魔法書は軍事力に繋がる為、他国に流出することは少なくお金を積んで手に入るというものでもない。

そんな魔法書を独自のルートで手に入れて送ってくれたカネゴンはやはり出来る商人なのだろう。

父親であるイーリッヒはそんな自分を見て少し苦笑いしていた。

嬉しい気持ちもあるのだろうが魔法に夢中になる娘を心配しているようだ。

他国の魔法書とこの国の魔法書、そして地球の科学知識を融合してイメージされた魔法はもはや別物だ。

独自の理論で作り上げた魔法を言葉にするのは大変だが将来的には本にまとめ出版するのも面白いだろう。

教会での手伝いと光属性の魔法の勉強も続けている。

最近では重傷者の治療を任され教えられることはもうないと教会に所蔵されている魔法書を読ませて貰っている。

教会の所蔵する本には空間魔法なるものが存在していた。

イメージがうまく出来なくて実用に至ってはいないが習得すると転移魔法や異空間を生成して物を保存することが出来るようになるらしい。

そして、熟練者になるとマジックバックという異空間を固定した魔道具を作ることも可能なのだとか。

マジックバックは作れるものが少なく非常に高価で数の少ないものらしい。

是非とも習得したいものだが何とかならないものだろうか。

実物を見れればヒントを得られるかもしれないが・・・。

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