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おっさん。美少女に転生する。中身は男なので恋愛はお断りします。  作者: 髙龍


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第二十二話

思い返してみれば城から出るのは初めてだ。

馬車を用意してくれるとのことで待っていると公爵家に相応しい豪華な装飾の施された馬車がやってくる。

そして驚いたのは引いている馬だ。

何と足が8本もある。

御者に聞くとスレイプニールの血を引くグラニという馬で所持を許されるのは限れらた人達だけということである。

そんな凄い馬を所持しているとは改めて公爵家の権威のでかさに驚かされる思いだ。

馬車の乗り心地も驚くほどよく窓から外を眺めていたらあっという間に教会に到着した。

教会は立派な白塗りの建物で神秘的なステンドグラスが煌めいている。

入り口には年配のシスターさんが待ち構えており馬車を降りると声をかけられた。

「お待ちしておりました。神官長がお待ちです」

そういって建物の中に入っていく。

慌てて後を追いかける。

教会の中には多くの人がいたがある一定の区画に差し掛かると静寂な空間が待っていた。

シスターさんは奥へ奥へと歩いていく。

しばらく歩き続けシスターさんは複雑な彫りが施された扉をノックすると扉を開いて中に入る。

シスターさんに続いて部屋の中に入れば豪華な神父服に身を包んだ白髪のお爺さんが待っていた。

「よく来てくださいました。当教会は貴方を歓迎します」

「リーシア・フーゲル・エルシュタインと申します」

「ご丁寧な挨拶、痛み入ります。神官長を務めておりますオリバーと申します」

「この度は私のお願い事を聞いてくださりありがとうございます」

「いえいえ、光属性の魔法を広めるのも教会の役目ですから」

「それはどういうことでしょうか?」

「我々は複数の神を祀っておりますがその中の一柱に光の神ルーがいるのです」

その言葉を聞いて私は驚いてしまった。

だってルーと言えば地球上でも存在した神だからだ。

地球ではケルト神話における太陽神であり工芸・武術・詩吟・古史・医術・魔術など全技能に秀でた神であると言われている。

「素晴らしい神様なのでしょうね」

「えぇ。とても素晴らしい神様ですよ」

「神官長。お話に興が乗っているところ申し訳ないのですが本題に入りませんと」

シスターさんの言葉で冷静になる。

そうだった。

光属性の魔法を教わる代わりに教会の手伝いをするのだった。

「リーシアさんは水魔法の回復魔法が使えると聞いたのですが間違いありませんか?」

「えぇ。とはいっても簡単な怪我ぐらいしか治せませんが」

「それで結構です。当教会に治療に来た方を治してください」

「わかりました」

この時は怪我の治療のいい経験が積めると思っていたがこの後大変な目に会うとは予想できていなかった。

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