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第十三話

少し休憩を挟んでから再びセルゲンに無属性の魔力を流される。

すると再び快感が襲い掛かってくる。

「もう少しだから気をしっかり持って・・・」

セルゲンの冷静な声で意識が戻ってくる。

しかし、この快楽には長いこと抗えそうにない。

もう我慢できそうにない。

そう思った瞬間ひと際強い快感に襲われ体がピクピクと痙攣する。

「ふぅ・・・。これで終わりだよ。リーシアさんよく頑張ったね」

セルゲンは労わるように体を支えてくれていた。

しばらく放心していたが少しずつ冷静になってくる。

何と言うか気まずい・・・。

うん。

不可抗力とは言えあんな場面を見られるとか穴があったら入りたい。

「え~っと・・・。リーシアさん。魔法を覚える上で必ず通る道だからあんまり気にしないでね」

優しさが辛い。

もう、本当に辛い。

とは言え、このままでは何も進まないのも事実だ。

「お見苦しい場面をお見せして申し訳ありません」

「可愛かった・・・。って、僕は何を言って。すみません。少し席を外しますね」

そういってセルゲンは部屋を出ていった。

一人残され先ほどのことが思い出されていく。

開けてはいけない扉を開いてしまいそうだ。

頭を振って邪な気持ちを追い出していく。

セルゲンは真剣に魔法を教えてくれようとしているのに自分がこんな状態では申し訳が立たない。

ソファーに座り頬を叩き気持ちを入れ替える。

しばらく待っているとセルゲンが戻ってきて向かいのソファーに腰かけた。

「先ほどは取り乱してしまい申し訳ありませんでした」

開口一番そう言って謝罪してくる。

「いえ、こちらこそすみませんでした」

お互いに謝罪しあう。

「え~っと・・・。リーシアさんこれをどうぞ」

そう言ってセルゲンがポケットから六芒星のペンダントを取り出す。

「これは?」

「魔法の発現を手伝ってくれるマジックアイテムです」

「マジックアイテム・・・。貴重な物なのでは?」

「僕が持っていても仕方のないものですからどうか貰ってください」

「ありがとうございます」

リーシアは早速ペンダントを身につけてみる。

「どうでしょうか?」

「よくお似合いですよ」

ペンダントを身につけてみてわかったがペンダントを中心として未知のエネルギーが動いているような気がする。

これが魔力ということなのだろう。

「それでは次の段階に進みましょうか」

そういってセルゲンは鞄から水晶を取り出してリーシアの前に置いた。

「この水晶は使用者の魔力を少しずつ吸い取る効果があります。これで体内の魔力の動かし方を学んでみましょう」

そういってセルゲンはにっこりと笑うのだった。

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