揚羽ルート11 決勝戦、始め!!
すみません、時間がないので短めです。
試合は激戦でいよいよ次は大将戦。
副将戦まで作者がめんどくさがって省略しました。
今までの成績は一勝一敗二引き分けでどちらも譲らない戦いをしていた。
「つか、剛。お前、弱すぎ」
なんで試合開始、一発で吹っ飛ばされんだよ?
「仕方がねえじゃん。俺の相手、筋肉ゴリラだったんだぞ!しかも、ラグビー部のキャプテン」
「さて、剛に比べて、鈴、渚、優燈。お前らは良くやったよ」
俺はそんな剛を無視して話を進める。
鈴は最後まで諦めないで戦い一勝をし、渚、優燈もいい勝負をしていたが時間切れ。
「うん。がんばった」
「納得せぬ。なんで時間切れというルールがあるのだ?」
「褒めるなら布団の中で褒めて」
三人それぞれ感想を言ってくる。
「あと五分で大将戦が始まりますので、選手は舞台に上がってください」
その時、アナウンスが会場になり響く。
「さて、そろそろか」
「大ちゃん、がんばってね」
「無事を祈る」
「勝ったらご褒美を上げる」
「姐さんをぶっ倒しちまえ!」
俺はみんなの声援を聞きながら、自分の力を制御するものを取り、舞台に向かおうとする。
「あ、そうだ。この試合、俺が勝っても負けてもみんなに伝えたいことがあるから」
「もしかして、いよいよ私と付き合うことにしたの?」
優燈そのネタもういいから。
「違うよ。それに、優燈。お前なら俺の気持ちをわかるだろ?」
「なんだそっちか。じゃあ、決心したの?」
「ああ、した」
「ん、なんの話し?」
鈴は状況が掴めていないようで話に割り込んでくる。
「私が振られちゃったて話し」
「それっていつものことじゃない」
「むか」
「ひゃ~、ごめんなさい」
優燈は鈴の一言にムカついて左右の頬を引っ張った。
「ごめんな。優燈」
「いいよ。どうせ薄々感じていたし。でも、幸せにさせてあげないと駄目だよ」
「わかっている」
それぐらい、だから俺は壊しあおうって言ったんだ。
「大河選手早く舞台に上がってください」
優燈と話していたらアナウンスに急かされた。
「んじゃあ、行ってくるよ」
俺はみんなに拳を突き出した。
「「「「おう」」」」
それに合わせてみんなが拳を俺の拳に合わせてくれる。
「ほう、よく逃げなかったな」
舞台に上がると揚羽が仁王立ちをしていた。
「自分から挑戦状を叩きつけたんだから逃げたら失礼だろう」
俺は構えた。
「そうだな。さて、そろそろ始めようか。私はもう我慢の限界だ」
揚羽も構える。
「それでは両選手準備が出来たみたいなので始めます。そして、ここで特別ルールが課せられます。皆さんが知っている通りに現在の成績は両チーム共に一勝一敗二引き分けなので、この試合は時間無制限。どちらかが負けを認めるか気絶するまでやりたいと思います。お二人ともそれでよろしいでしょうか?」
「ああ、いいぞ」
そっちの方が都合がいい。
「私もだ」
たぶん、揚羽も俺と同じ考えだろう。すぐに了承した。
「それでは始めたいと思います。レディー、ゴー!!」
「とりゃあっ!」
「はっ!」
レフリーの合図があった瞬間、俺と揚羽は一斉に飛びかかった。




