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No,2 初登場でいきなり暴走

すみません。お待たせしました。

俺は少女を連れて家に帰宅後、すぐに制服姿の幼馴染に見つかり、リビングで正座をさせられていた。

 はっきりいいます。俺はとてもピンチです。

 ちなみに俺が連れて帰って来た少女は幼馴染の部屋で寝かされていた。

「ねえ、大河」

 俺を見下ろしながら幼馴染の朝瀬優燈あさせゆうひは短く切りそろえた水色の髪を揺らしながら俺の名を呼んできた。

「な、何?優燈」

 俺はさっきから背中に冷や汗をかきながら優燈を見上げた。

「なんで?私たちの愛の巣に転校生を連れて帰って来たか教えてくれる?」

 優燈はゆっくりとした動作で俺の後ろに回って、俺の背中に胸を押しつけながら抱きついてきて、俺の肩に自分の顔を乗せた。

 てか、いつから俺んちは私たちの愛の巣になったんだよ?それに転校生ってどうゆうことだ?

「そうしないと、私。暴走して大河を食べちゃうかも?」

 俺が考えごとをしているのを気にしないで、優燈は耳元で囁き、俺の耳たぶをしゃぶり始めた。

「わ、わかったから。俺の耳を口に含むのをやめてくれ。優燈」

 俺はあわてて優燈から離れようとした。でも、優燈の腕はしっかりと俺の胸板に回っており離れることができなかった。

「だめ。話してくれるまで離さない」

 優燈は胸板に回している腕に力をいれて自分の胸を押しつけてきた。

 このさっきから俺の背中に胸を押しつけてきている幼馴染はさっきも紹介したが朝瀬優燈といって。俺をものにしようといつもアプローチをかけてくる女の子。今は俺の家に訳合って住んでいる。いつもは無口で過ごしているが俺や仲間たちの前だとかなり喋る。俺にいままで告白した数はもうすぐで千回に達するそうだ。・・・・・全部断ったけどな。何故こんなに、俺に好意をよせてくるのかというと。話は後で詳しくやるが、俺が優燈を虐めから救ったのが原因らしい。そのおかげもあってこういう事態が起こっている。・・・・・まじでどうにかしないとな。

「じゃあ、話すからしっかりきけよ」

 俺は必死に理性を保ちながら、公園のできごとを説明した。

「へー、そうゆうことがあったんだ」

 優燈は俺の説明で納得したらしい。

「大河って本当にお人好しだね」

「そうだな。俺もこんな自分に呆れるよ」

「でも、私はそんな大河が大好き」

 これで何回目の告白になるのかな?

「ありがとう。でも友達でいような」

「また、振られた。でも、私は諦めない」

「あはは、何度来ても返事は同じだと思うぞ。そんなことより説明したんだから早くこの腕をとってくれないか?」

 俺は正座のおかげで足が痺れてきたので優燈に腕を外すのを促した。

「・・・・・」

 しかし、優燈は何も答えなかった。それどころか俺の背中にさらに胸を押しつけてくる。

「ゆ、優燈さん?なんで俺の背中に胸を押しつけてくるのかな?」

 俺はその時、嫌な予感しか感じていなかった。

「・・・・・大河。ごめん」

 優燈はまた俺の耳元で呟いた。

「え?」

 なんで謝るの?

「私。もう、我慢の限界」

「何をいっている、うわっ」

 俺は最後まで喋ることもできずに後ろに仰向けで倒されてしまった。そして、俺の上に優燈は覆いかぶさるように乗ってきた。

「はあー、はあー、はあー」

 優燈は息を荒くして俺を見下ろしていた。

「大河が悪いんだよ。私がこんなにも告白しているのにいつも断るから」

「とはいえ、いきなり不意打ちはないだろ」

 俺は冷静になりながら優燈を見上げていた。何故、冷静でいられているのかというと優燈に倒された時、思いっきり床に後頭部をぶつけたからである。

 下手したらたんこぶができたかもな。

 俺は後頭部にたんこぶができたかどうか確認したかったか、腕を優燈に押さえつけられていたため無理だった。

「それは謝る」

「謝るついでに腕を押さえつけるのもやめてほしいんだけどな」

 そうしたら簡単に逃げることができるんだけどな。

「それは無理。腕を自由にしたら、大河は逃げちゃうでしょ」

 どうやら、俺が考えていることは優燈には筒抜けのようだ。

「俺の考えはお見通しなのね」

「いつも、大河のことを考えているからできる芸当」

 それって、俺にプライバシーが無いって言っているみたいなものじゃないか。

「大河にはもともとプライバシーって言葉はないよ」

 酷っ!てか、確実に人の心を読んだろ。

「そんなの気にしない。気にしない」

「気にするわっ!」

「で、まじめな話なんだけど、大河、私と付き合って」

「いきなり話を変えたな」

 まあ、いいけどさ。

「それで答えは?」

「すみません。お友達で勘弁してください」

「そう、そうなの」

 優燈はがっかりとしている様子だった。

「それなら、本当は大河が嫌がるからやりたくはなかったんだけど、もう、既成事実を作るしかないね」

 とんでもないことを言っているよ。この子。

「冗談だろ?」

「私は本気だよ」

 優燈は俺の唇に自分の唇を重ねようしてきた。

「・・・・・優燈。悪いがそろそろ我慢の限界だ」

 悪いな、優燈。お前は暴走しすぎだ。

「え?」

 俺は優燈の唇が自分の唇に重なる瞬間、思いっきり起き上がった。

「きゃあっ!」

 そして、逆に優燈を押し倒した。さっきとは逆の体制に入れ替わった。

「大河、いきなり何すんの?」

 優燈は悲しそうに俺を見上げてきた。

「そんなに私と付き合うのが嫌なの?それとも、私のことが嫌いなの?」

 優燈は今に泣きそうだった。

「どっちでもないよ。俺は優燈のことは好きだよ」

 俺は優しい口調で喋りながら、優燈を見下ろした。

「じゃあ、なんで?」

 私を拒むのと、優燈の言葉からそんな気持ちが伝わってきそうだった。

「俺は、優燈は好きだけどそれは友達の好きだし。もし、そうゆうことをやるなら優燈をきちんと愛してからやりたいんだよ」

 俺は優しく微笑んだ。

「でも、もう私は我慢できない」

 そこまで、禁断症状が出ているのか。

「なら、仕方がない」

 これも優燈の為だし、覚悟を決めるか。

 俺は覚悟を決めて、優燈のおでこに自分の唇をつけ、すぐに離した。まあ、簡単に言ってしまえば、優燈のおでこにキスをした。

「え?」

 当の本人の優燈は何が起こったかわかっていなかったようだ。

「今はこれで我慢してくれるか?」

 俺は自分の行動に恥ずかしさを感じたのか赤くなっていたのがすぐにわかった。

「ま、まさか、大河。私のおでこに」

「ああ、キスをした」

 俺はそっけなく答えた。

「・・・・・」

 優燈は嬉しさのあまりか口を開いて何も言えなかった。

「優燈。俺はお前を愛するかもしれないし、別の奴を愛するかもしれない。でも、お前の気持ちにきちんと答えれるようにするから今はこれで我慢できるか?」

 こくこくと優燈は頷いた。

「そうか。それじゃあ、俺は着替えもしたいし部屋に戻ってもいいか?」

 優燈はまた頷いた。

「わかった。それじゃあ、なんかあったら呼べよ。それと、お前も早く着替えとけ」

 俺は立ち上がり優燈を放心状態のまま放置し、リビングから出て行った。

 さて、明日は優燈のことだからアプローチが激しくなってくるからな、どうやって切り抜けようかな?しかも、俺がおでこにキスした後、たぶん、殆どの言葉を聞いてないから後で必ず話あった方がいいだろうな。

「おい、お前」

 俺が考え事をして階段を上がろうとした時に、上の方から声が聞こえてきた。俺はその言葉に釣られて上を見てみるとそこには公園で助けた少女がいた。

「おお、起きた」

 俺はこの時、安心しきっていた。

「あいつらの親玉だな。成敗してくれようっ!」

 その瞬間、少女が木刀を振り上げながら俺に襲いかかって来た。

 俺は油断をしたためそれをかわすことができなかった。


次回予告

作《やっとで侍ガールの名前が出てくるぞ》

大《やっとかよ!お前いい加減すぎるな!》

作《まあ、そんなの気にしない。気にしない》

大《気にしろよ》

作《ついでに新キャラも出すかな?》

大《本当に適当だなこの作者は!》


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