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04 勧誘
学園を門前払いされた時に、俺がレベルマックスだという事実が明るみに出たらしい。
それに加えて、アトリエでレベルマックスの力を発揮して流れ作業的に錬成してたら、町中で有名になっていたた。
結果、有望な錬金術師の話を聞きつけた国の兵士達が、俺をこうして勧誘してくるのだ。
「どうかっ、どうかその腕をもっと多くの人の為に役立ててはもらえないでしょうかっ!」
毎日、毎日こんなように。
国に仕えるなんて俺はごめんだね。
権力が集中してる場所なんて、陰謀渦巻いているに決まってる。
命の危機にさらされたり、いわれのない罪をきせられたりするに決まってる。
ちょっとお偉いさんにたてついたり、さからったりしただけで目を付けられるんだ。
「客が覚えて入ってこれねーだろ、営業妨害だ、慰謝料請求すっぞこらぁ!」
町人相手に商売してる方が圧倒的に安全。
だから、俺は今日も必死に奴等を追い払うのだ。