転生
かなり短いですが気になさらないでくださいw
次から23時ほどに更新しようかなぁと考えております
よろしくお願いします。
会長のそんな声を聞くと同時に僕らは白い空間にいた。
「君が止めなければ急所を突くことができたのですがね、まぁ続きは転生した後ということですね。」
会長はいつもの丁寧な口調に戻っていた。さっきまでの口調は圭を挑発するためだったようだ。
「そうだね、忠司くん、君は絶対僕が殺す。」
圭の殺気はいつの間にか消えていた。いや、殺すって言ってるから消えたわけじゃないか。腹に刺さっていたナイフもなくなり傷が完全にふさがっていた。服についていた血がなければさっき起きたことなんてわからなかっただろう。
「二日ぶりですね、有意義に過ごせましたか?あぁ魔法をかけたので冷静になれたでしょう。ここで暴れられても困りますからね。」
二日前に見た集団が前の方に立っていた。
女神は一昨日と変わらない声で言い僕らの方を見た。圭を含め僕らがやけに冷静になったのはこいつらのせいみたいだ。頭の中では怒りで満ちているのに会長たちを襲おうなんて考えが浮かばない、不思議な感じだ。
「それにしても5人ですか。始まる前に死んだのは、多い方ですかね。・・・さてさっそくあなたたちには飛んでもらいます。お友達にお別れのあいさつでもしてくださいな。」
「じゃーあっちで会おうな。」
純が僕と圭の肩を組み笑った。
「うんっ」
「そうだね、唯ちゃん、昨日の続きはあっちでシようね。」
「へ、あ、うん。またね。」
「えっ、続きってなんですか!?」
雑な別れだがこれくらいでいい。17年後には会えるんだ、会えなくなるわけじゃない。
感覚的に飛ばされるなぁーと思ったときふと前の方を見るとあの女神がどや顔でクーキャラの男の神の方を見ていた。
やっぱ、駄女神だよなぁー。
それがこの体で最後に考えたことだった。