プロローグ
初めての小説でなれないことが多々あると思いますがどうぞよろしくお願いします。
展開など非常に遅いときがありますが生暖かい目で見守っといてくださるとうれしいです。
気づいたら僕、今村和樹 満17歳は何もない白い空間にいた。
いや、何もないわけではない。周りには僕のほかにも多くの人たちが困惑の色を浮かべながらたたずんでいた。
同じ学校の生徒やサラリーマン、小学生、老若男女様々な人たちがいた。
僕は、混乱している頭で今の状況を必死に理解しようとした。
たしか、この空間に来る前は・・・
確か、友人たちと放課後に雑談をしていた。
特に目立ったところもなく、どこの学校にもいるであろう、スクールカースト2~3軍あたりに位置するものたちとのごく普通の会話だった。
新刊が出るから本屋に行こうとか、昨日面白いアニメを見つけたとか。
そんなふ|つーの会話をしていた。
そして教室には僕たちと同じようにしゃべっている人や下校の用意をしている人たちが残っていた。
外からは、野球部がボールを打つ音、掛け声、部活にいそしむ陽キャどもの声が聞こえていた。
そんな中、新刊の話からキャラの話、そしていつのまにか“ヒロインは巨乳派か貧乳派か”というアジェンダを|侃々諤々とたたかわしていた。
そんな大事な議論中、外が騒がしくなった。掛け声やボールを打つ音とかそういう感じの騒がしさではない感じの騒がしさだ。
同じ教室にいた人たちも気になったのか窓の方に近寄り窓から外を見に行こうとしてた。
僕らも、周りにつられ窓側へ近寄ろうとしていた。
「な、なにあれ・・・。」教室にいた一人の女子クラスメートAがそうつぶやくのが聞こえた。
・・・・・・・そして、この空間にいた。
一瞬だった。周りが光ったわけでも、気を失ったわけでもないのに気づいたらこの白い所に立っていた。
こうして思い返したもののなぜこんなところにいることになったのかわからない。
しかし、不思議と今の状況が夢でないことだけははっきりと分かった。
自分でもなぜ、夢じゃないとわかるのかわからない。
・・・・いや、本当はなぜ夢ではないのか僕はわかっていた。
心臓がドキドキし始めている。
僕だって重度のオタクではない。しかしクラスの1軍メンバーからみれば美少女のイラストが印刷された抱き枕とかTシャツを持っていそうなオタクだと思われているだろう。
決して、そんな重度なオタクではない。
嫁は2次元!とか言わないし、フィギアを観賞用、保存用、アレ用みたいにたくさんも持っていない。
そして何よりリア充の象徴たる彼女がいる!!!
まぁそんなわけで、僕は軽度のオタクでリア充なのだ。
オタクであるわけだから、僕も読んだことがある。
あの、“おれTUEEEEの世界“
誰もが一度はあこがれたであろう世界へ・・・いざトラックとともに・・・・・・トラックは違うか。
トラックにひかれたわけではないが間違いないだろう。
そして、きっとこの後はあれが来るはずだ。
ボンッ、キュ、ボンッのきれいな女神。はたまた、犯罪に触れそうな危ない服をきたロり女神。ごくごくまれに白髪が生えたおじいさんが出ることもあるような気がするが、そんなことはないだろう。ないに決まっている、ないに違いない。
そうこう考えているうちに、声が聞こえてきた・・・・