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新たな1歩

アクシオは無属性だが何度も使っているからスキルレベルの方が15になっている

スキルレベルは最大100まで熟練度をあげることが出来る


アクシオは単発ながら片手剣スキルの初歩的なスキルのため使いやすく熟練度を上げれば強力な一撃を出すことだって可能だ


アクシオはオオハリベアーの胴を捕え切りこんだ


「ぐぁぁ!」

今のアクシオの一撃により半分以上削れたことによりオオハリベアーの攻撃パターンが変化される


主にフィールドボス、フロアボスの体力が少なくなるにつれ攻撃パターンが変わってきたりするがオオハリベアーは普通のモンスターながら攻撃パターンを変えてくる特集なモンスターとなっている


スキル硬直で動けなくなっているところを両手で捕まれ思っきり投げられた

体制を立て直したかったが惜しくも地面に思っきり叩き落ちた

「ぐはぁ」


VR世界では骨折というのはないがダメージはしっかりと入る

ついでと言わんばかりに低確率で発動するデバフのスタンを引いてしまった


この世界ではRPGと同様能力が上がるバフや今みたいに混乱状態になったり動けなくなるスタンなどのデバフがある


「ホワイトくん大丈夫!?」

慌ててヒナタちゃんが駆け寄ってきた

だがオオハリベアーは突進のモーションに入っている

あと5秒でスタンは解除されるがそれでは間に合わない


そう焦っていたらオオハリベアーの突進モーションがキャンセルされていた

そしてスタンから解放されて見たらそこにはハルちゃんとクロがいた


「まったく!はっくんは!」


どうやらハルちゃんが投げクナイを当ててキャンセルしてくれたみたいだ

投げクナイは石か鉄で簡単に作れる消耗品となっている


「夜中のレベリングは効率いいが今やられたらどんな危ないこってこともお前なら分かってるだろうが!」


「オオハリベアーは成り行きでだよ」

クロにしては珍しく怒鳴ってきた

だがHPがなくなったらどんなことが起きるか分からない現状だからではあるとは思う

「俺も倒すのは手伝うだからしっかりとしろよ!」


「まて、クロお前武器の方は鍛冶屋に預けたんじゃないのか」


「サブウェポン用意してないとでも思ったかよ」

そういいメニューウィンドを開いて短剣ダガーを装備した

そういえばβテストの時にサブとして持っていたことを思い出した


「行くぞ!」

短剣単発スキル・スライスラッシュを発動さて当てた

スライスラッシュもアクシオと同じく無属性の部類に入っている

オオハリベアーの体力の減りを見る限り熟練度はそれなりにあげてるようだ


だがオオハリベアーもタダで攻撃を受けるだけじゃなく腕を振り下ろすモーションに入ってた


クロは数秒のスキル硬直でまだ動けない


「させない!」


ハルちゃんが投げクナイをまとめて5本投げて腕にクリティカルヒットさせた

そのおかげでオオハリベアーの攻撃モーションが解除された


「一気に行くぞ!」

モーションが解除されている今が大チャンスだ


僕は迷わず片手剣4連撃スキル・ブラストシャフトをしっかり当てていく


体力はあともう少しで削りきることができるがオオハリベアーも一筋縄ではいかない


攻撃モーションの構えに入ったオオハリベアーをみてバックステップして後退しようとした時あることに気づいた


オオハリベアーの攻撃モーションがさっきとは明らかに違っていた

体力が少なくなってくると自身の毛を逆立てて無数の針を飛ばしてくる攻撃の構えになっていた


「クロ!ハルちゃん!木に隠れるんだ!」


「えっえっどうゆうことはっくん!?」


「とにかく早く隠れるぞ!」


2人とも木に隠れたことを確認してヒナタちゃんの手を引っ張って木の裏に隠れた


その直後無数の針が飛んできた

あの針に当たると裂傷ダメージが追加されてかなり厄介だ

基本的にこうして物陰に隠れるか盾で防いだりする


針の攻撃はまだ止まない状態でありヒナタちゃんの表情はかなり不安らしい


「あともう少しで攻撃が止むから耐えてね」


不安な状態ではあるがヒナタちゃんは頷いてくれた


「ホワイト!あとどのぐらいで止まりそうだ攻撃は!」


「多分だけどあと5秒で止まるはず!そっから一気にスキル当てるぞ!」


僕はいつでもブラストシャフトを発動させれる状態に保ってる

5秒で攻撃は止まるというのにその時間がとてつもなく長く感じている


ヒナタちゃんはまだ不安な表情ではあるが少し落ち着いてきてはいる


「クロ今だ!スキルを当てるぞ!」


「言われなくてもそうしてやるよ!」


僕は片手剣4連撃スキルのブラストシャフトを再び放った


クロは短剣5連撃スキルのレムナルトを発動させていた

レムナルトの属性は雷属性に入っている

追加効果で麻痺状態にさせることが可能だが確率は20回に1回の率になっているから割合的には低いがダメージはかなり入ってるみたいでレッドゾーンまで削れた


「ホワイト!一気にいけぇ!」


クロの言葉が出る前から既に動いていて片手剣突進スキル・ラルカルを発動させオオハリベアーの胴にクリティカルヒットさせて体力を完全に削りきり光の微粒子となってオオハリベアーは消えた



「やっと倒せたか.......それよりホワイトお前!」


「悪かった黙って夜のレベリングに行ってて」


「でもそのおかげでこの子の命が助かったから良かったってことにしよ?」


ハルちゃんが慌てながらもフォローに入ってくれた

「本当にありがとうございます、友達とこのゲームを遊んでたのですけどまさかあんなことになるなんてね.......」


「そうなんだ、その友達はどこにいるの?」


ハルちゃんがヒナタちゃんにそう聞いたが俯きながら話をした


「友達とは始まりの街で別れて.......友達はβテスト経験者だけど私は.......」


「βと初心者の壁か」


そうクロが言った、βと初心者の壁はどのゲームでも同じだ

β出身は事前に知ってる情報があるから攻略していける

一方初心者は右も左も分からない状態でゲームをしていく


例外としてVRMMOでのPSプレイヤースキルが生きてくるとこもある

実際に隣にいるハルちゃんはリアルで弓道をやってるとこもあって初心者ながらも一発百中の腕前を持っている


僕とクロこと隼人も代々受け継がれている流派の家系ではあるから剣道としてのが生かされてる反面もある


「友達の名前はアズサちゃんって名前なんだけどね、昨日一緒に行動してたけどレベルとか私の覚えるのが遅かったりで喧嘩しちゃって.......」


「それで勇気出して街から出たけどオオハリベアーに襲われたってことなんだね」


経験の差が命取りに繋がったりこうして壁ができてしまって別れてしまうことは多い


「.......クロお前に頼みがある、朝になったらロビーの方に来て欲しい」


「なんだよ急にお前らしくねぇぞ」


「とりあえず今は宿の方に戻ろ、新しいモンスターが出てくる前に」


宿の方に戻り借りている部屋へ行き2回目の眠りについた


朝になり時間を見た時には11時ちょっと前になっていた

昨日の夜の疲れがだいぶあったんだなと感じていた


「そうだったロビーの方に行かないと」


オオハリベアーを倒した後に思ったことをクロに言おうとしている


今は圏内ってのもあり装備の方は付けずにそのまま1階のロビーへと降りていった


備え付けのソファのところにクロの姿が見えた

もしかしたら僕が起きるのをずっと待ってたんじゃないかと少し不安に思いながら近ずいて行った


「やっと起きたかホワイト、だいぶ待ってたんだぞこっちは」


やはりずっと待っていたようだ


「ごめん、オオハリベアーとの戦いでだいぶ疲れてこの時間になってたみたい起きるのが」


「別にいいけどよハルとヒナタは圏内で散策してるみたいだから、そんで頼みってなんだ」


「うん、実はクロお前にハルちゃんとヒナタちゃんの2人のことをお願いしたいんだ」


「おいおい、それってソロでこの先進もうとしてるのかよ」


きっとそう反応来るとは思っていた、だがソロで行くにも1つ理由がある


「僕はこのゲームを攻略したいゲーマーとして生き抜くためにも、このデスゲームを早く終わらせるために」


「言いたいことはわかっただがなリスクが高すぎるだろ第1層の中央にある町レフラトスまでなら百歩譲がここからソロで攻略の最前線に向かうのはやめとけ」


ライバルながら心配してくれるのは嬉しい


「心配してくれるのは正直嬉しい、だがボスフロア探すのに時間がだいぶかかると思う」


「βテストの時攻略にお前も参加してただろ、それにあそこはたいして迷うような道じゃないマッピングしていけばの話だ」


「クロくん、はっくん話をしてるところごめん」


いつの間にかハルちゃんとヒナタちゃんが心配そうにして横にいた


「どうしたのハルちゃん?」


「実はヒナタちゃんを攻略の最前線に連れて行ってあげて欲しいの」


それはとても意外すぎるものであった

ハルちゃんも分かってはいるとは思う、多分ヒナタちゃんのお願いの方をしてると思う


「もしかしてヒナタちゃんの友達に会うために」


「うん、アズサちゃんが心配いくらβ出身だとしてもあの子無理をするからそれが心配で.......」


僕も今持ってるβ時代のものは16層までが限界でそれ以降は未知の世界に入ることになる

だがヒナタちゃんの気持ちは痛いほどにわかる、僕もメロディーちゃんとクロヤメちゃんのことが心配だ


2人なら始まりの街の近くでレベリングしてからここに来るとは思うがヒナタちゃんの友達であるアズサちゃんは恐らく先にいる可能性はある


「わかった、だけどボス攻略にも行くとなればそれなりにレベルがないと危険だから」


「ありがとうホワイトくん無理なお願いなのに」


「はっくんは女の子に優しいからねー」


確実にからかってるのが分かる

ハルちゃんは時々こうゆう悪魔的なとこ見せてくるから怖い


「別にそうじゃないよ、困ってる人はほっとけないだけだよ」


なんやかんや言いながら10分後に次のところに向かうことに決まった


「本当にありがとうホワイトくん」


「気にしなくていいよ、ヒナタちゃんはこの先生き抜くための力があるってわかるから何となく」


これは本当に直感でしかないがヒナタちゃんにはこのCXOを生き抜くための何かを持っている

ゲームのシステム超える何かを


「あ、クエストどうする?」


「もちろん最後まで終わらせるよ、みんな行くよ!」


クエストは1時間ほどで終わらせ無事にステータスが上がる指輪の方を手に入れた

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