クエスト攻略後半
両手剣スキル?
そして僕の名前を知っていてライバルと言っていた、そう言えば似たようなことを言っていたのがリアルでもいた気がする
「なにやってるんだよホワイト、お前ならこいつを簡単に倒せるだろ!」
「はっくんあの子知り合い?」
声はどことなく黒月隼人に似ている。
実際にゲームでは競い合ってる(隼人が勝手に言ってるだけ)
だが隼人はチェーンクロスをやらないと言っていた、それに本人かは分からない
だが、今はボルカルグを倒さないとここにいるプレイヤーは全員やられる
「はぁぁ!」
片手剣3連撃スキル・レナルトを発動させて胴に狙いを定める
「おらぁぁ!!」
あれは両手剣単発スキル・バルトルク
「はぁぁ!」
片手剣重単発スキル・レグルストラを胴に当てた
体力はまだ半分残っている
「なんであんたらはここまで必死に戦ってるんだ」
必死、今の現状HPがゼロになったら何が起きるかわからない、そう言うとした時に
「理由なんていらねえよ、俺は倒したいから倒すだけそれだけだ!!」
赤髪の両手剣使いが剣を振る
「なんだかすごく乱暴そうな人だね」
そう言いながらもハルちゃんは 弓スキル、フォールエアロを放つ
「体力的にあともう少しか」
だが、ハルちゃんの矢は残り4本赤髪の両手剣使いは武器の耐久値は初心者が見てもあと数回攻撃をしたら砕け散るまで達してた
「どうする、アブレニードルの耐久値を考えると数回しかスキルが使えない」
もしここで武器が無くなったら絶体絶命
ダガーはあるが威力は低いから倒すのには時間がかかる
残るはあれがあるが接近しないと意味が無い
「迷ってる暇はないか、あれを使うしかない!」
剣に意識するのを辞め自分自身の腕に意識を集中させた
「まさか、お前体術スキルを使うのか!」
腕は既に紫色に染まっている
正確にはスキルのエフェクトになる
「この一撃にかける」
体術スキル・ブロシングレインを放つ
もちろんウルカルグもタダで攻撃を受けるつもりはなく腕を大きく持ち上げ僕を潰そうと仕掛ける
「させない!」
ハルちゃんが弓を4本同時に構えスキル・クルエラハルクを腕のとこに命中させた
「いけぇ!」
ウルカルグの胴体のに体術が当たり残ってたHPを消し飛ばし、ウルカルグはポリゴンとなって消滅した
「あ、ありがとう君」
戸惑いながらも礼を言ってた
「いえ、大丈夫よこの辺は高レベルが多いですから」
「なんで君は詳しいんだい?」
疑問に思ってもおかしくないだろこれを知ってるはベーターテスターしかいないのだから
「それぐらい見れば分かるだろ、どう考えたって高レベルのモンスターが出そうな場所だ」
赤髪の両手剣使いが剣をしまいながら話した
「言い方がムカつくがツンツン男もありがとう」
「ツンツンは余計だ、さっさと宿まで戻ってアイテム買っておけ」
今にも殴りかかりそうな感じで話している
やはり黒月隼人で間違いないと思う
「ったく、すげ失礼なこと言う奴らだな」
「君、黒月隼人なのか?」
ピクっと眉を上げてから表情が戻ってニヤリと笑いながら
「やっと気づいたか、白夜白」
やっぱり、隼人だった
以前別のゲームでも両手剣を使っていたからなんとなく分かった
「黒月隼人ってこの前のファイアークロニクルの決勝戦で戦ってた人だよね?」
「俺の事知ってるのかお前」
「初めまして私はハル、弓使いだよ」
少し不思議そうな顔を隼人はしていた
「なるほどな、通りで正確には当てれたのか」
少し不思議そうな顔をハルちゃんはしている
「さてとおいホワイト、お前がしってる情報をよこせ現状把握が必要だ」
言うとは思ってはいた
だが、あれはまだ確信できてないから教えていいものだろうか正直わからかい
「僕が今知ってることはHPがゼロになったらもしかしたら現実の命もなくなる可能性があることだ」
ぴくりと眉を動かしてはいたが想定内だったのか
「なるほどな、だったら宿に戻るぞ」
「はぁ?」
普段言わないことを言われたから思わず声が出てしまった
「俺達は武器の耐久値がギリギリだろ、その状態で動き回るなんか死に行くようなものだろ、だったら安全を取った方がいいだろうが」
予想外だった、いつもなら武器の耐久値がギリギリになったとしても動き回る男なのに
「分かった、また明日クエストをすることにするか、じゃあな」
「はあ?俺もお前達と一緒にボス攻略の準備をするんだぞ?」
「お、おい、隼人お前僕達と行動するってことなのか?」
「当たり前だろ、ソロで動くよりはマシだ、本当はやだがな」
予想外なことが起きて呆然としてたらメッセージがきた
『クロをパーティに追加しますか?』
ニヤニヤと笑っている
「分かったよ、しばらくの間だからな」
承諾ボタンを押してクロこと隼人がパーティメンバーに加わった