クエスト攻略前半
「·····くん、ホワイトくん」
すぐには誰が呼んだのか分からなかったが数秒後にわかった
「どうしたの?·····ちゃん?」
「うん?何となく呼んでみたかっただけだよー」
謎のこの子はちょっと不思議なとことがあった、だが嫌じゃなかった
場所として空の上、正確には城の最上階と言った方が正しいのだろ
夕日の光に包まれた彼女はとても綺麗思える
「ホワイトくん、1つお願い聞いてくれる?」
「うん?別にいいよ」
の表情はニコニコとしている
「ここで私とデュエルして?」
そこで夢は途切れた
「今のはなんだったんだろ、知らない子と戦うのだろうか」
まだ外は日が昇ってなかった
夢だとしても僕と女の子がデュエルをしようとしていたのだろうか
「それになんでメロディーちゃんじゃなく他のことなんだろか? 」
疑問がある、シルエットはぼやけていたが顔は知り合いとは似ていなかった
とりあえず、不思議な夢を見たことは間違いない
今日はハルちゃんの弓を新しいのにするために何個かクエストをする予定だ
メニューウィンドを開いて装備をセットして宿のロビーで待つとこにしてある
「はっくんお待たせ」
「うんうん、僕もさっき降りてきたばかりだから」
ハルちゃんは現実と変わらない笑顔で挨拶をしてくれている
「なんかごめんね、私がしっかりしていればはっくんは最前線にいたのに」
「うんうん、最前線ならそんなに急ぐことは無いよ」
最前線に行くのは簡単ではないが装備をある程度揃えておかないとなかなかモンスターを倒すことはできないことがある
今いるこの場所は最前線の街から差ほど離れていない、普通に歩いて30分程で着くことができるから急ぐことはない
「予め用意しておいたクエストをやって行くよ、最初はウルカルグ5体討伐するクエストだよ」
「ウルカルグって昨日倒したモンスターだったよね?」
クエストの内容は最近村の近くにウルカルグが来るようになったからその討伐をして欲しいという内容だ
もちろんこのクエストの主はNPCである、ごく稀にIAのNPCもいるとは聞いてるがベータテストの時には見たことがない
「出現場所は北の森あたりとは言ってたけどなかなか見つからない」
「場所を間違えたとか?」
「それはないよ、場所は確認してるから今も確認しながら歩いてるから」
マップにもマークして今向かっている
「はっくん本当に大丈夫かな、ウルカルグ探すだけで1日終わるってことないよね?」
「それはないよ、このクエストは僕が実際にベータテスト期間にクリアしたクエストだから」
ベータテストの時はすぐに見つけることができたというのに
「あとは考えれるとすると僕達と同じクエストをしてるプレイヤーが先に狩り尽くしたかもね、そうなるとポップするのを待つしかないかもしれない」
「それだとクエストはクリアできないの?」
「いや、何分か置きにモンスターはポップされるからその心配はないよ、でもここまでいないのは気になるけどね」
「おい、ここは先に俺達がいたんだぞ!」
「お前達のだけのとこじゃないだろうが、先に倒したもん勝ちだろ!」
「はっくんこれは」
「間違いないよウルカルグの狩り合いをしてて喧嘩になったんだろうね」
喧嘩をしているプレイヤーの様子を見守ってたらお互い剣を抜く動作に入っていた
「はっくんこれは止めた方が!」
「了解、ハルちゃんはちょっと離れててね」
そういい喧嘩をしてるプレイヤー達の間に入った
「喧嘩はよくないよ、他のとこに移動したらポップされてるかもしれないよ?」
「なんだお前、関係ないから引っ込んでろ!」
今の一言で少しイラッと来たがここは落ち着くしかない
「そこにいる子の言うとうり同じくウルカルグの狩りしてるならお前らが別のとこに行けよ、あと少しで倒せるとこを横取りするな!!」
余計にケンカの原因になってしまった。
こうなるとどうしようもない、だがこのまま放っておくことができない
もしこれで武器を構えたら本格的に止めないといけない
HPが完全になくなったときにどんなペナルティーが起きるか全く分からないのだ、ゼロになった時に現実の自分が死んでしまう可能性があるからだ
「だったらここで勝った方が譲れよ!」
両者剣をついに抜刀した、このままPVPが始まるとなると全力で止めないとまずいことになってしまう
そうか考えて僕自身も剣を抜刀しようとしたのだがそれは突然だった
「ガァルル·····」
「ウルカルグだろあれ!」
「でも、ウルカルグとはちょっと違くないか?」
「とりあえず、アイツを倒せばウルカルグが出るかもしれないな、ココは協力しようぜ!!」
さっきまでの喧嘩が嘘のように2人はモンスターの方に走っていった
だがしかしあれはウルカルグではない
「ダメだ!そいつに近づくな!!」
むなしくも僕の声届くことがなかった。
なぜ全力で止めるかというと今現れたモンスターはウルカルグの上位番のモンスターに当たるレボルカルグなのだ
第1層フロアボスと同じぐらいのレベルに当たる20Lvになる。
大きさもウルカルグより2倍の大きさになっている
多分2人は今回が初めてVRMMOをするのだろ、大きさよりも見た目が似ているから今まさに攻撃しようとしている
だが、この状態で戦っても倒されに行くだけなのだ
それにHPゼロになった時のペナルティがベータテストの時とは違う気がしてしまう
「そこをどいてーーーー!!!」
気づいたらそう言い、剣を抜刀していた
今のボクのレベルでもレボルカルグを倒すのに軽く1時間はかかるだろ、大人数でいれば大したことはないがこれはどうしても僕が前に出て倒すしかない
だが、秒でそれがひっくり返た
具体的にどうゆうふうにかと言うと両手剣を装備したプレイヤーがレボルカルグと僕達の間に入っていた
「全く、俺様のライバルホワイトはこんな緊急時にも対応できないのかよ!!」
両手剣スキル・ブレスクローでレボルカルグの胴体にしっかりと当てた。