序章3
「いや、ログアウトの項目がないってことはありえないよ」
「でも、ホワイトくんも見て分かると思うけどないよ…」
公式サービス初日だからシステムエラーを起こしたのではと考えたがそれだったらアナウンスで絶対に知らせることは間違いない
「今日は家の方は僕1人だからまだよかったけど、メロディーちゃんは大丈夫なの?」
「私も今は1人、妹の千夏は友達と遊びに行ってるよ」
「そうなんだ、でもやっぱりログアウトがないのは不自然だよ」
もう一度メニューウィンドウを開いて確認するがやはり、ログアウトの文字がなかった
こうなると、あとは時間に任せて正常な状態に戻るのを待つしかない
「今までVRのにはトラブルなかったのになんで正式サービスの今日になったんだろ」
確かにそうだ、システムトラブルが起きてしまうのは仕方がない
だがなぜ、正式サービススタートの今日に起きたのか?
「とりあえず圏内に戻ろうよ、何か分かるかも知れないよ」
「そうだね、1回戻ろうか..!?」
移動しようと思ったら体が光出した
「ホワイトくん何が起きてるの!?」
「この感じだとどこかに強制転移されるんだよ!」
光が体全体をつつんだ
足が地面に着いた感覚があったから転移が終了したのだろ
僕達以外にも
「ここは始まりの広場だよね、なんでここに転移されたの?」
「それはすぐに分かると思うよ、ゲームマスターの深月葵衣が教えてくれるよ思うよ」
目の前にはローブを被った人が、正確には空中に浮かんでる巨体な人が合ってる
ローブの中は顔が見えないようにするためであろうか、全く見えない
「あれが深月葵衣なの?」
「多分そうだと思うよ」
周りの人もかなり騒がしくなってきた
「これはどうゆう事だ、なんでログアウトボタンがないんだよ!」
「誰でもいいからこの状況を教えろ!」
この始まりの広場に今ログインしている、プレイヤーが全員いるのであろう
「プレイヤーの皆は今、メニューからログアウトボタンがないのはきづいているでしょ、これは不具合ではなく、チェーンクロスオンラインの仕様なのである、繰り返すこれは不具合ではなくゲームの仕様なのだ」
ローブを被った人物が言ったことを理解するのに少し時間がかかった
ログアウトできないのはこのゲーム本来の設定なのか?
いや、それだとしてもログアウトできなくなるのは不自然だ
「ふざけるなここから出せ!」
「そうだ、ここから早く出せ!」
かなり周りがさっきよりも怒りが増してる。
「このゲームから出る方法は城を完全攻略することである」
「ふ、ふざけんな!ベータテストじゃろくに攻略できなかったんだろ!」
確かにそうだ、ベータテストでは途中から難度が高くなってたフロアボスもいたりはしていた。
「プレイヤーの皆にプレゼントを渡そ、アイテムの中に入っている」
そう言われたので指を縦に振ってメニューウィンドウを開いてアイテムのとこをタップしたら新しいアイテムが入っていた
「手鏡?」
それをオブジェクト化した、いたってシンプルな手鏡だった
鏡にはCXOのキャラの顔がうつってる、これがプレゼントなのか
手鏡を持ってても意味はないだろうになぜ手鏡?
「うわ!な、なんだこれは!?」
声のする方を見たら1人のプレイヤーが光につつまれてた
その後も他のプレイヤーが次々に光につつまれている
一体どうなってるのだと考えてた
「うわぁ、ホワイトくん!」
横にいたメロディーちゃんまでも光につつまれてた
気づいたら自分も光につつまれてた
また、どこかに強制転移されるのか
光が完全に消えた、とくに強制転移されてはいないみたいだ
そしたら今の光はなんだったのか?
「え、ホワイトくんの顔がリアルの顔になってるよ!?」
「え、そんなことはないはずだよ」
さっきオブジェクト化した手鏡をみたら驚いた
確かに、リアルの自分の顔になっていた
「これはいったいどうゆうことなの?」
まてよ、今この世界にダイブするための機械は頭をすっぽり被るタイプではないが確か従来の物よりもVRを楽しめるように脳からの電子信号が読み取りやすいよう設計になっていた
もしかすると脳からの記憶の部分的読み取りリアルの顔にしたのか?
「プレイヤーの皆はリアルの顔でこのゲームを楽しんでもらえる幸いだ」
「なんでリアル顔でゲームをするんだよ!」
確かにそうだ、なんでリアル顔でなのだ?
「君たちの今ダイブするために使ってる、アクラル・ブレインを頭から外すことは絶対にできない仕組みになっている」