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聖王伝  作者: 竜人
プロローグ
15/800

第15話

初秋の空を血の様に染めて

魔物の群れは砦の中で勝ち鬨の声を上げていた

今まで女神に守られた人間に負け続けた

これが初めて人間に勝ったという勝利の雄叫びだ

この勝利によって侵攻は更に激しくなる

人間に奪われた土地を奪い返す為に

夜が明けた

野生の熊や野犬は襲ってきたが、魔物は現れなかった

数人の犠牲者は出たが、思ったよりも少ない被害で済んだ


朝焼けが見えた頃に、交代で寝ていた兵士達が起き始める。

この間にも数度の戦闘が行われ、死亡したのは3名、重症が5名となっていた。

幸いだが軽症者は手当てを受けて無事だった。

負傷兵の手当や、死亡者の埋葬の報告をする為に、大隊長の天幕に兵士達が入る。

中では既に準備を済ませて話し合いをする、大隊長と部隊長達が居た。


「重傷者は馬車に乗せて安静にしてます」

「死亡者は荼毘に付してから埋葬しました」

「うむ

 他の怪我人は?」


「数名居ますが、怪我は大した事はありませんでした」

「怪我をしている者は馬車で運びましょう」

「馬車にはまだ余裕があるのか?」

「はい」


次に集落の住民達の状況を確認する。


「住民の殆どは大人しくしてます」

「獣の鳴き声で眠れないって騒ぐ者も数人は居ましたけど」


「最初の集落では全滅でしたが、2つ目の集落では生き残りがいました

 今は他の集落の住民が面倒を見てます」

「小さな子供も居たんだよな?」

「はい

 まだ3、4歳ぐらいですかね」

「少し大人し過ぎる様な気もしますが…」


「両親は?」

「居ないみたいですね」

「殺されたのか…可哀そうに」

「いえ

 両親は既に死別していたみたいです

 育てていたのは老夫婦ですが…その老夫婦が…」

「そうか…」


小さな幼児が一人、身内も失ってしまっている。

育ての老夫婦も失い、これからどうするのだろう。


「で?

 その子供はどうしてる?」

「最初の頃はぐずっていたみたいですが、元々あまり手が掛からない大人しい子供という事で

 今は他の子供達と一緒に寝てますよ」

「そうか…

 ダーナに戻ったら、領主様に相談だな」


「もう一人の子供は、こちらはショックが大きかったのか塞ぎ込んでまして」

「丁度アーネストと同じぐらいの女の子でね

 良かったらこちらも領主様に相談しようかと」

「なるほど、侍女見習いなら欲しがるだろうな」

「ええ」


「よし」


大隊長は気合を入れ直して、膝を叩いて立ち上がる。


「問題はあるが、先ずは無事にダーナに帰還しなければな」

『はい』


大まかな話し合いを済ませて外へ出た頃には、辺りはすっかり朝を迎えていた。

大隊長が出たのを見計らい、兵士達が天幕を片付け始める。

それを見て、周りの様子を確認した後、大隊長は声を上げる。


「出立の準備は殆ど終わっているな

 1刻後、8時を予定に出発とする

 それまでに各自で食事と支度を済ませる様に」

『はい』


「第3部隊は引き続き第2部隊の指揮に入れ

 なお、臨時の部隊長はアレン

 アレンフォード、ダーナまで任せる」

「は、はい」


「頼んだぞ」

「はい」


今までロンメルに従っていた暫定副部隊長であったアレンフォードは、緊張して上擦った声で返事をした。


「大丈夫かな?」

「大隊長、まだアレンには早いのでは?」

「いや

 他に適任も居ないし、今から慣らさなければな

 ダーナに還ったら正式に辞令を出すつもりだ

 それまでは、ジョン、しっかりサポートするんだぞ」

「はい」


第2部隊長のジョンは、返事をしてアレンを連れて部隊に指示を出しに向かった。

それを見送ると、他の部隊長も各々の部隊の元へと向かう。

大隊長が一人で様子を見守っていると、警備隊長と副隊長、アーネストが近付いて来た。


「オジサン、食事にしよう」

「どうですか?

 あちらで用意してます」

「では、お言葉に甘えます」


4人で少し離れた兵士達が朝食を用意している場所へ向かう。

パンとスープ、干し肉と簡単な物だが、スープに入った野菜と香草の香りが食欲をそそって腹の虫が抗議の声を上げた。

受け取った食事を持って、少し離れた場所で4人で腰を下ろす。


「ふう

 領主館とはまた違った、素朴な料理が美味しいね」

「お前は贅沢のし過ぎだ」

「ふふふ」

「だって、しょうがないじゃない

 ボクの仕事は領主館での作法の勉強も込みなんだから」


アーネストの言葉に、警備隊長はニコニコして笑い、大隊長は肩を竦める。


「こっちはオジサンと違って、勉強が主な仕事だからね

 今回は特別!」

「へいへい、そうですか」


一瞬、オジサン呼ばわりを咎めようかとも思ったが、また煩くなるので話題を変える事にした。


「ところで、若様とは仲良く出来ているのか?

 一緒に勉強していると聞いたが」

「ああ

 ギルバートかい?」


そこで口が悪い少年に拳骨を落とす。


ゴチン!

「あいてっ!」

「口が悪いぞ!

 せめてギルバート殿下、ないしは様ぐらい着けんか」

「だって

 本人が止めてくれって言うんだぜ」


涙目になって、少年はむくれて呟く。


「まあ、その様子なら大丈夫だな」


「ああ

 先生からも許しが出てるし

 来週には若様も騎兵部隊へ研修で入るんでしょ?

 そうしたら暫くは若様扱いはしない様にしないとね」

「んん?

 もう、そんなに経ったか?」

「ああ

 ボクが9つになったから、あいつも訓練に出る時期だよ」

「そうか…

 あのお身体の弱かった若様が、もう9つになったのか」


パシーン

大隊長は不意に自分の頬を両手で叩いて気合を入れる。


「よし

 若様を鍛える為にも、ここで落ち込んでる場合じゃない!」

「お?」

「はっはっはっ

 では、わたしも頑張らねば」


大隊長、警備隊長共に、気合を入れ直した様だ。

それを見て、本当にこの人達って頭の中まで筋肉なんだからとアーネストは顔を引き攣らせる。


「どうだ?

 何ならお前も鍛えてやるぞ?」


アーネストは首をブンブンと振って拒絶する。


冗談じゃない!

誰があんなむさ苦しくて暑苦しい事なんてするか!


アーネストは書物を読んだりして過ごすのが好きな大人し目の子供だ。

当然、運動なんて大嫌いだ。

何度か無理矢理、大隊長に捕まって運動をさせられたが、それで益々嫌いになった。

その事で根に持って、オジサン呼びをしているぐらいだ。

まあ、大隊長の人柄は好きだから今回も着いて来たんだが、運動させられるのだけは勘弁だった。


「はあ

今からそれだと、ブクブクになるぞ?

それこそお前の嫌いなスミスみたいになるぞ?」

「うっ

 スミスのおっちゃんみたいなのは嫌だけど、それでもオジサンの訓練は嫌だ」


フルフルと首を振って拒絶する。

溜息を吐く大隊長、それを見て笑う警備隊長、その様子を見て兵士達の顔にも笑みが浮かぶ。

暗くなっていた野営地に、明るさが戻って来た。

少し和やかな雰囲気になってから、大隊長はアーネストに向けて真剣な顔をした。


「これからダーナに向かうが…

 いいか、決して馬車から出るなよ」

「え?

 何で?」


大隊長は少し躊躇ってから続ける。


「今のお前は魔力が少ない

 あれだけ大きな魔法を使ったからな」

「いや、大分回復したよ?」

「でも、万全じゃないだろ?」

「え?

 う、うん」


「だから危険が無い様に馬車に居ろ

 第4でしっかり護衛するからな」

「大袈裟だよ」

「そうでもないだろ

 魔物がまた来ないとも限らない」

「いや、来ないでしょ?」

「何でだ?」


アーネストは少し考えながら話す。


「だって、話を聞く限りでは、魔物は武人だったんでしょ?」

「ん?

 お前は寝てたんじゃあ…」

「警備隊長から聞きました

 1対1の決闘を挑み、勝ったから砦を要求してきたと

 違いますか?」

「ううむ

 確かにそんな感じだったが」


大隊長も、当時を思い出しながら頷く。


「聞いた限りでは、確証は持てないけど、そこらの野盗よりはしっかりしてるね

 ロンさんの装備を返したとか如何にも武人らしいし」

「ああ

 武人…な

 魔物を人と呼ぶかはどうだか」

「帝国の奴らよりは、よっぽどましでしょ」

「まあ、そうだな」


アーネストは続ける。


「それに、奴らが…魔物が狙っていたのが集落と砦なら、辻褄が合うからね」

「何でだ?」

「そこからはワタシが」


警備隊長が前へ出る。


「集落を狙ったのは、恐らくは砦を狙う為の前準備かと」

「それは、どうしてです?」

「先の集落の襲撃で、結界石を無効化する試みが行われてましたよね」

「ああ」


確かに、第2砦に向かった時に生存者から報告が上がった。

使者の骸を使って、結界石が穢されていたと。

それから推測出来るのは、結界があっても魔物の侵入は防げない。

さらに、穢されては力を失い、魔物の侵入が容易になる。

しかし、侵入出来るのなら集落を襲う必要が無いのでは?


「集落が襲われたのは何故です?」

「恐らく

 これは少年と話し合って考えた結論ですが

 集落の結界では防ぎきれないが、砦の結界は強力で魔物に少なからず影響があるのかと

 それで、住民の遺体を使って結界を弱体化しているのではないか?と考えてます」

「弱体化ですか

 そういえばアーネスト、お前もそんな事を言っていたな」

「ええ

 まだ確証はありませんが、何とか侵入して、結界石に血や遺体等を乗せて穢されたら…

 試してませんが、恐らく結界が壊されて魔物の力が増すのかと

 それを狙って侵入をして来てたんでしょう」

「それが本当なら、結界を守っている兵士がやられて、そいつらの遺体が使われたら…」


アーネストは頷く。


「結界は効力を失い、破壊されるでしょうね」


大隊長は頭を抱えた。


「おいおい

 領主様に報告する事が増えただろ」

「ええ」

「今頃、ワタシの砦も結界が壊されているでしょうね」

「ああ

 ええ、そうですね」


暫しの沈黙の後、警備隊長は言った。


「致し方ありません

 取り戻そうにもワタシの力では無理でしょうし」


そう言って肩を竦める。


「まあ、こうなればダーナで返り討ちにしてやるまでです

 当然、奴らが来たらワタシも参戦させていただけますよね?」

「いえ

 こちらこそ、お願いしようと思ってました」


警備隊長と頷き合い、大隊長は部隊長達に話を振る。


「今回の遠征でこちらの被害も大きい

 警備隊長の部隊に入ってもらえるなら、どこが良いか?」

「騎兵部隊は補充さえ掛けれれば…」

「ダーナにも控えの騎兵は居ますし」

「なら、どうする?」


少し考えて、第4部隊長が呟く。


「警備隊長は…歩兵の指揮の経験がありますよね」

「ええ」

「なら、新規で集める予定の歩兵部隊の隊長をお願いできませんか?」

「歩兵部隊ですか?」

「ええ

 既存の歩兵部隊の他に、クリサリスの鎌を使った部隊を考案しています」

「ああ

 あの企画のか」

「ええ」

「あくまでも、警備隊長がよろしければ…ですが」


既存の歩兵部隊は4部隊のショートソードと小楯の突撃部隊だ。

それに加えて、中距離の長柄の武器を有した部隊を作ろうという話が出ていた。

元々はロンメルが就く予定であったが、彼はもう居ない。

ジョンも頷き、その案に賛成する。


「オレも新しい部隊を預かる予定でしたが、今回の事でアレンの補佐にも回らないと

 まあ、ロンが仕込んでいたからあまり手は掛からないとは思いますが」

「ああ

 その件はすまないが白紙になるな」

「いいんです

 それよりも、戦力の補強をする為にも新しい部隊は必要です

 どうです?

 警備隊はクリサリスの鎌の訓練はしてますか?」


警備隊長は少し思案する。


「基礎は出来ていますが、実戦経験は…

 少し時間をいただければ、実戦訓練を行えますが

 如何でしょうか?」

「そうなれば、後は魔物の侵攻速度次第か」


「よし

 今の提案も込みで、領主様へ提出しよう

 オレからも一言伝えておく」

『はい』


「こうなると、責任重大だぞ

 何としても無事にダーナへ帰還する」

『はい』


「では、一旦解散して、各自出立の準備へ掛かれ」

『はい』


部隊長は食事を終えて片付け、各自の部隊へと戻って行く。

大隊長が立ち上がると、少年も立ち上がる。


「では、ボクも馬車で準備をするね」

「ああ

 くれぐれも…」

「出て来るな!でしょ?

 でも、魔物は暫くは来ないと思うよ?」

「それでも、だ

 魔物以外にも野生の獣が居る

 狼は見てないが、熊や野犬が追われてこっちに来てるみたいだからな」

「はーい

 わかりました」

「大隊長、よろしいですか?」

「はい?」


「少年を連れて来たのは何故です?」


警備隊長は、彼らが砦に来た時から気になっていた質問をぶつける。

これからダーナに帰るのだ、何もこんな時にとも思ったが、矢張り気になる。

何故、危険な任務に少年を連れて来たのか?


「ああ

 領主様に頼まれましてね

 実戦の勉強と火魔法による支援の為です」


「それは…建前ですよね」


警備隊長の言葉に、大隊長は逡巡する。


「帝国の奴らが来るかも?って噂がありましてね」

「こら!

 機密をペラペラと」

「いいじゃないですか

 結局違ったんですから」

「そりゃそうだが…」

「帝国が…」


警備隊長の表情が険しくなる。


「それはどのぐらいの信憑性がありますか?」

「あー…ここだけの話ですよ

 そもそも、その話を持って来たのはアーネストです」

「少年が?」


魔術師には使い魔という精霊の様な物を使役する術がある

自らの魔力で呼び出した存在に、伝言や魔力の一時保管等といった簡単な仕事を頼むのだ

勿論、使役するにはそれなりの魔力が必要で、魔力を多く持たない者では召喚も出来ない


「ボクが使役している使い魔が、帝国領に近い村に住む魔術師から伝言を預かりました

 帝国が再び戦争の準備をしていると」

「そう…ですか」

「懲りないですよね

 3年前に負けたのに、また国境を越えようとか」

「だが、あくまでも徴兵や兵器の準備だけ

 まさかこんなに早く来るわけがないと

 それで、恐らく偵察で入り込んだ部隊でもいるかと思ったんですが」

「まさか魔物なんて出て来るとは思いませんでした

 それで念の為に準備していた騎兵部隊が出て来たというわけです」


「そうなると、ワタシ達は帝国の派兵準備に救われたワケですね」

「ええ

 皮肉な事に」


「それで、新たな部隊を編成しようと…

 納得しました」

「はい」


警備隊長は、近くに置いてあったクリサリスの鎌を手に取る。

昨日、ロンメルが預けると言っていた鎌だ。

今は主を失い、大隊長が代わりに持っていた。


警備隊長は暫くそれを見つめ、徐に振り回し始めた。

鋭く左右に薙いでみたり、振り抜きざまに切り返し、突きを出したり。

とても怪我で引退した兵士とは思えない腕であった。

しかし、1分も経たぬ内に苦悶で顔を歪めて、その手から鎌が滑り落ちる。


「っくう!」


カランと乾いた音を立て、鎌は倒れた。


「この手が、まだしっかりとしてれば…」

「警備隊長」

「悔しい

 部下達の無念を晴らせぬ自分の不甲斐なさが、悔しい」


副隊長が近付き、鎌を拾ってから警備隊長の肩に手を置く。


「仕方が無いじゃありませんか

 せめてその分、私達の指揮に専念してください」


そう言って、警備隊長を連れて部隊の元へ戻って行った。


「あの人、訳有りなの?」

「ああ

 帝国との戦争でな」

「ふーん」


アーネストはそう呟くと、自分の馬車へと戻って行った。


それから1時間も経たない頃、慌ただしく出立の準備は完了した。

大隊長の号令の元出発し、避難民を連れた部隊は駆け通しに駆けた。

途中、正午過ぎに一旦休息を挟み、昼食を軽く取った後は、再び駆け続けた。

幸いな事に、騎馬の群れに恐れをなしたか、野生の獣も出てこなかった。

夜も更けた頃に、部隊の目の前に、ようやく懐かしいダーナの明かりが見えてきた。


「よーし

 もう少しだ

 各自警戒を怠るな!」

『はい』


大隊長の言う通り、何事も無かった一行は、無事に夜半前にダーナの門前に辿り着いた。

先行していた部隊の報を受け、ダーナの門は開けられていた。

ダーナの警備兵が慌ただしく出迎え、門の前で確認する。


「無事のご帰還、ご苦労様です!」

「うむ

 ご苦労」


「避難民の馬車は?

 ああ、あちらですね」

「ああ

 丁重に頼む

 彼らも新しい住処を追われ疲弊している」

「はい」


集落から逃げて来た避難民は、ほとんどが碌に荷物を持たずに着の身着のままだ。

開拓に出る前の住居がそのまま残っている者もいたが、大半が持ち家など無い状況だ。

取り敢えずで宛がわれた宿屋へと案内される。

その後の暮らしは、領主から何らかの沙汰があるだろう。


部隊は一旦解散し、それぞれの兵舎へと引き上げる。

警備隊は、当座の部署が無いので、ダーナの警備隊の宿舎へ預けられる。

休む場所が無い者は、予備の宿舎を開放する事となった。

先ほど挙がっていた、新しい部隊を迎える予定だった宿舎だ。


「空いている隊舎があって助かりました」

「ええ

 しかし、問題は山積みですね

 明日からどうするか、先ずは領主様に相談しませんと」


大隊長達の後ろで、ダーナの門が閉まる。

その先には、未だ魔物達がその勢力を伸ばしているだろう。

危険が去ったワケではないのだ。


夜が更けているとはいえ、急を要する報告もある。

大隊長達は、重い足取りで領主の館へと向かった。


かくして、クリサリス教国での初めての魔物との戦闘は、人間側の手痛い敗北で終わった。

しかし、これは人間と魔物との長い戦いの序章に過ぎなかった。

時に、聖歴33年

9月の第3週目の事であった。

これで序章は終わりになります

ここから主人公も登場して、魔物と人間の戦いが始まります


読んでいただいたみなさま

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― 新着の感想 ―
[一言] プロローグを読み終わりました。 こういった魔物との戦争が始まる頃を描写する作品は少ないので 新鮮な気持ちで読めて非常に面白かったです。 その場の緊張感やら兵士の心情なんかも描写されて 物語に…
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