アメリカン・リーグ東地区補強編
ヤンキース
『ザック・ブリットン』
31才中継ぎ左腕。ヤンキースと再び契約。セーブ王も獲ったことのある有能な中継ぎ。通算3.21。
ゴロを打たせるグラウンドボールピッチャーですね。ホームラン浴びる確率が低いです。
『J.A.ハップ』
36才左腕。いいベテラン先発ですね。通算防御率3.90と十分な成績。打線の強いヤンキースだと十分、貯金作りそうですね。
『DJ・レメイヒュー』
30才、二塁手、三塁手。通算打率.298。打率捨てたら40打数に1本塁打は出ます。典型的なアベレージヒッターで、三割期待出来ますよ。
ケガも少なくはないですが、多くもありません。アベレージヒッターの肩身がせまいなか、今期は何を求められるんですかね。
アベレージヒッターとして頑張って欲しいんですが、そういうの求められてはいないのでしょうか。ホームラン狙いしなければ、三割行くと思うんですが。
『ジェームズ・パクストン』
30才左腕先発。カナダ出身ですね、昨年のノーヒットノーランも記憶に新しい。毎年成績が良くなっている印象です。
通算防御率3.42。故障が多目なのはマイナス点ですが、故障しなければ、どの球団でも2番手ぐらい、好調なシーズンならエースにもなれるかもしれません。
いい先発ですよ。壊れなければ勝ち越すはず。
『アダム・オッタビーノ』
33才中継ぎ、ロッキーズ所属という、投手としては泣ける環境(ホームラン出やすいで有名なホームですから)、中継ぎとして3.68の好成績です。
通算97ホールド。いい戦力ですね。ヤンキースは抜かりない。
『トロイ・トゥロウィツキー』
34才。遊撃手。昨年末に2年契約と43億円の報酬支払いが残ったまま、ブルージェイズに解雇されてしまいました。
昨年は全休。一昨年は66試合。故障も溜まり、年齢もあれなのですが、通算打率は.290……ヤンキースにはいる人物なのかは分かりません。
グレゴリウスもいますのに。まあ、復活するのなら十分な戦力ですが、どーなんでしょうね。
レッドソックス
『ネイサン・イバルディ』
28才右腕。4.16。今年から四年×年19億……正直もらいすぎなような気もするんですが。契約とは恐ろしい。
そんなにスゴい活躍してるってわけでもないと思うんですが、年俸10倍近くなりました。
タフさもなく、とくに何がスゴいかはパッと見よく分からんですが……二つだけというと、あれなんですが、162キロ投げれることと、与四球が少ない。
昨年は111イニングで、20四球。まあ、少ないですね。
なんという、いい日はとても良くて、悪いときは激悪。そんな日々が繰り返され、結果的にフツー。そんな方です。
本当に役に立つと言えるのかは、分からないのですが、酷いこともない。なんかもう契約って大事だなあ。レッドソックスと再契約。
『スティーブ・ピアース』
35才外野手一塁手。通算.257の好調不調の波があるベテラン。昨年だけなら.287の、76試合、215打数11本塁打。スゲー活躍ですね。
変な使われ方も多いと思うんですが、悪いことはない成績を出せるのがスゴい。主力の後ろにいると、いい選手ですね。
いい選手なフリをするというか、まともに何試合も使うと死ぬほど冴えなかったりするくせに、ときたま大活躍をする。
なんかそんなゾンビみたいなヒトです。ゴミと超人のあいだをうろつくというか……。
毎試合使うヒトじゃないんですが、好調な時は本当に好調。休みながら使うと、活躍するような曲者です。
レッドソックスと単年6億円で再契約。ワールドシリーズMVPですからね。今年だけなのがシビア。
スター軍団に混じって、たまに活躍しますんでね。来年も生き残れるか楽しみです。チームのいいスペアパーツなんです。
レッドソックスは最強球団。戦力が厚くていじる必要なしという判断ですかね。
レイズ
『アビサイル・ガルシア』
27才外野手。一昨年大活躍でオールスター選出。136試合.330、18本塁打。昨年は93試合で19本塁打.236。通算打率.271。波はありますね。
パワーが上がってきています。狙えば、ヒットの四分の一近くがホームランなわけです。
ヘルシーだったら活躍しそうですね。大物の雰囲気もあるんですが。
『チャーリー・モートン』
35才。右腕先発。通算防御率4.23。一昨年は3.62の昨年3.13。
最強チーム、アストロズをこの二年間支えた頼れるベテランですね。一昨年の胴上げ投手です。アストロズのファンは少しさみしいかもしれません。
肩も壊れ、肘もトミージョンと、左ハムスト(太ももの裏の筋肉)断裂からの手術と、故障の多い方ですが、基本的にメンタルが強いというか。最多与死球四回はなかなか目立ちますな。
四死球のそこそこの多さと、故障の経歴があるせいか、長いイニングを投げるような方でもありません。
年齢もかなりいってますが、昨年キャリアハイの大活躍でした。15億円かける二年の契約ゲットで、個人的にはうれしい。
シビアな目線では、昨年、死ぬ気でがんばっただけとの見方も出来ます。今年は故障とか離脱しそうな雰囲気がありますね。
さて、故障しまくりのベテランなのに成績が上がる。その理由は彼の能力が上がったというより、間違いなく周囲の変化でしょう。
フライボールレボリューション、つまりホームラン狙いにメジャーリーグの打者全体がシフトして、アベレージヒッターまでホームラン狙う世の中。
モートンが、ゴロを打たせるピッチャーであるということが武器になっているんでしょうね。グラウンドボールピッチャーが重宝されてます。
『マイク・ズニーノ』
27才捕手。通算打率.207。成長段階にはある印象です。とはいえ、通算1885打数で95本。これまで3シーズンほど20本塁打超をマークしています。
打者としての出場機会が少なく、負担の多い捕手のポジションで、20打数以下でホームラン1発のレートは素晴らしくはあります。
打率がもうちょっと上がれば、文句なしですね。一昨年は25本塁打の打率.251でしたので、それをもう一度やれたら、最高の捕手の座にも届きそうですがね。
レイズの打線はチーム打率はあるんです。昨年メジャーリーグでも4位。トップクラスですね。
でも、得点は16位の並みにまで落ちます。
なぜか?27位のホームラン数が足引っ張ってのことですね。
チームの哲学として攻守共にホームラン対策の予感です。ゴロピッチャーとホームラン打てる打者の獲得。
レイズは大胆な作戦も取るチームで、思いきりも良さそうです。高打率の打線に、ホームランが加われば、その攻撃力はかなり上がるかもしれません。
ブルージェイズ
『マット・シューメイカー』
32才。1シーズンだけ活躍した投手ですが、故障が多くてダメでした。
通算防御率3.93ですからね。
悪いってほど悪くなく、かつての印象から頑張ってほしくもありますが、よくて並みの活躍だと思います。
『デビット・フェルプス』
32才。通算防御率は3.89ですが、元々先発でしたが冴えず、中継ぎに転向。それからは2点台3点台3点台と、いいシーズンを送っていますね。
いい中継ぎですよ。
『クレイトン・リチャード』
35才左腕。先発。通算防御率4.46……。
この人の何がいいかって、奪三振少ないおかげでイニングを比較的たくさん投げられるところですね。
イニングを投げてくれたら御の字です。中継ぎを休めさせることが出来ますからね!強くないです、ただ、よく投げてくれるところが素晴らしい……。
『フレディ・ガルビス』
29才。遊撃、内野外野ほぼ守れる。
通算.246。ホームランは年に10~20ぐらい。盗塁も年十数。パワーはそんなにないですし、打率も良くはないですが、この四年間600打席超。故障に強いんです。守備もまあいいんですよ。
素晴らしいと言えるのは、色んな守備位置守れることと、『故障の少なさ』ですね。高額給料泥棒の多い中、素晴らしいことです。
あと、地味に三年連続60打点。基本的には下位打線か二番打者なんですが、それにしちゃいい打点ですね。
メジャーリーグって、レギュラーがしっかりしてるアメリカン・リーグのチームでは打点マークする選手は20、再建段階だと25人ぐらい。ナショナル・リーグだと、それにプラス3~5人ってところです。
DH制のあるなしの差ですが、20人以上はいるわけですね。
少ないヒトは1打点、多いヒトは120打点ぐらい行きますけど、60打点も稼いでくれるなら、まあ、御の字です。
しかし、なんてフツーの感じがする選手なのか。まったく文句言えないけど、なんか褒める気もしない……。
彼でなければならない理由も無いが、毎日元気で当たり障りのない成績なので、使いやすいというか。んー、健康って素晴らしいですね。
なんか、ブルージェイズは勝つとか負けるとかじゃなくて、どうにか試合をこなしたいというレベルの補強です。毒にも薬にもなりそにない感じですね……。
昨年のチーム成績は中の下の攻撃力と、下の下の投手力。
再建は遠そうです。
オリオールズ
野球は三回に一回ぐらいは勝てるスポーツだと思いますが、昨年のオリオールズは47勝115敗でした。
レッドソックスとヤンキースがいる地区とはいえ、これはいかん……。
今年は、マイナーリーガーみたいなもんを何人か取りました。
最高クラスのバッター、マニー・マチャドを放出しました。攻撃力はさらに下がるでしょうね。
あとは四点台半ば以下の先発陣がいます……。
絶対にドベだよ。
☆まとめ
ヤンキース さすがという感じのスゴい補強。いい先発二人に、素晴らしい打者に、有能中継ぎ二人に。層を分厚くして、先発が豪華じゃない日も勝ちに来たかなというイメージ。
レッドソックス すでに整っている戦力を維持。再契約ばっかりですね。老朽化が来るまでは強そうですが……昨年よりは健康面で疑問符は増えそう。
レイズ 弱点のホームランの少なさを補うイメージ。打率があっても点にはつながらない傾向を気にしてるイメージです。昨年より強いかもしれません。補強の質がいい。
ブルージェイズ 驚くほどの改善点はありません。若手の成長に期待。でも、昨年よりは勝てるかも?
オリオールズ 最弱球団。補強はしてませんね。若手の成長に期待。一から出直し状態ですし、長く低迷しそう。負けまくってドラフトでいい才能を取りまくるという発想で言えば、いっそ今年もドベの方が良いかも?




