3.危機!! 異世界転生阻止するマン
異世界転生阻止するマンと、神!!
いよいよ、宿命の決戦が始まろうとしていた!!
「グワハハハハ……見るがいい……神の威光を!!」
神の怒りにより、教室の天井を貫いた無数の雷が異世界転生阻止するマンを襲う!!
教室は最早崩壊寸前だ!!
「くっ……!」
「グハハ!! どうした? 避けるだけで精一杯か? なら、これでどうだ!!」
神は山田に雷を放つ!! なんと卑劣な!!
「うわあああああ!?」
「少年!! あぶない!!」
異世界転生阻止するマンは山田を庇い、雷をまともに受けてしまう!!
おお、なんということだろうか!!
「そ、阻止するマン!」
「大丈夫だ……」
「どうした異世界転生阻止するマンよ……いいザマだな。
ではそろそろ止めを刺してやろうかの。ワシはヒマでは無いのだ。
そうじゃのぉ、今度は転生したらオークでした。でも女騎士は襲いません……っていうのはどうかの? もうあるじゃろうか?」
「残念だが、沢山ある!!」
異世界転生阻止するマンは立ち上がり、油断した神に鉄拳を喰らわせた!!
「ぐおおおお!? き、貴様……ワシの油断を誘う為に、やられたふりを……!」
「貴様のように年甲斐も無くエロ同人ばかり読んでいるようなエロジジイは……
地獄の業火で裁かれるがいい!!」
「ぐぬぬうう、小癪な!! だが、神を裁くなど笑止!!
仕方あるまい、ワシの本気をみせてやろうかの……」
周囲の風景が変わっていく……そして!!
何時の間にやら一畳一間程の広さの謎空間が広がってるではないか!
そこに居るのは、異世界転生阻止するマンと神だけだ!!
「グググ、ようこそワシの部屋へ。客人はもてなさなければのう?」
ドガガガガガガガガ!!!
「ぐおおお、熱い!!」
「おっと、すまんのう。手違いでアツアツのお茶が入った湯のみをぶつけてしまったわい」
「お詫びに!! ステータスを最弱にしてやろうかの!?」
異世界転生阻止するマンは全身から力が抜けてゆくのを感じた……
「フォッフォッフォ……!! そぉれ、ステータス!! オープン!!」
異世界転生阻止するマン
職業 うんこ
HP1
ATK1
DEF1
INT1
AGL1
LUK1
スキル 自爆
「くっ、貴様小学生か!? このような嫌がらせをして面白いのか!?」
「面白いね。さぁ、今度こそ止めじゃ!!
おっと!! 手違いで! 神の怒りをぶつけてしまったのう!!」
ズドオオオオオ!!
「ぐわあああああああああああああああああああああああ!!!!」
異世界転生阻止するマンの胸を特大の雷が貫く!!
異世界転生阻止するマンよ!! 死んでしまうのか!?
「ぐふっ」
異世界転生阻止するマンは、死んだ……
「グフフフ……ようやく邪魔者は消えた。
さて、オーク転生がもうあるならどうするかのぉ。ま、昨日買ったエロCG集でも眺めながらじっくり考えるかの!
グフフフフフ……おほっ」
「やはり貴様は単なるエロジジイのようだな!! それに、ヒマではないか!!」
「ば、馬鹿な!? その声は!!」
そう、我々はこの声を知っている!! 彼こそは!!
「異世界転生阻止するマン!! パワード!!」
「な、なに!? 異世界転生阻止するマン、パワードじゃと!?」
「そうだ。貴様のお陰でパワーアップすることができた!
忘れたのか!? 貴様ら神は、自らの手違いで殺した者にチート能力を与えて転生させていたという事を……」
「はっ!? しまった!!」
説明しよう!! 神は"意図的に"手違いで異世界転生阻止するマンを死なせてしまった。
そして、無意識のうちに、お詫びにパワーアップして蘇生させたのだ!!
「さあ!! 覚悟するがいい神よ!! 必殺!!
アナザーワールド・アポカリプス!!」
「うぎゃあああああああああああ!!」
謎空間は消え去り、元の教室に戻った。
「あっ、戻ってきた……」
「グハハハ……ワシを倒したところで、無駄な事じゃ……
なぜなら、ワシは所詮神の中では最下位の存在に過ぎん……」
「そうだろうな。貴様のようなエロCG神は」
「グッ……よいか、死神が、貴様を殺しに来るぞ……ぐふっ」
「死神だと!?」
「ククククク……そのとおり、所詮そいつは神の中でも最弱……」
「何者だ!?」
「ボクはそいつの雇い主さ。クククク、そう、死神だよ……」
異世界転生阻止するマンパワードへの進化を果たし、神を打ち倒した異世界転生阻止するマンパワード!!
そんな異世界転生阻止するマンパワードの前に現れた死神とは、一体何者なのか!?
異世界転生阻止するマンパワードの最後の闘いが、今始まろうとしている……
※エンディングテーマ曲
『異世界転生阻止するマン音頭』
あ、よいしょ♪
(ジャンチャジャンチャジャンチャ)
俺は転生阻止するマン(あ、阻止) 異世界転生阻止するマン(あ、阻止)
異世界覗いて転生者探し 色んな主人公に会いに行こう(あ、阻止)
お城にハーレム ギルドで歓声 政治にだって手を出すよ(あ、阻止)
出ました怪しい謎理論!(阻止阻止)今だ必殺阻止パンチ!(それそれ)
そっしそしそし阻止阻止音頭♪
あああ~~異世界転生 阻止するマン音頭~♪
最 終 回 予 告
自らを信じ、戦い続けた一人の男が居た。
今、彼の永き闘いが、終わりを迎えようとしている。
死闘の果て、そこに待ち受けるモノはこの世界に何をもたらすというのか。
そして、その先に待つのは……
次回、最終話『さらば……異世界転生阻止するマン』!!
そこに、希望があると信じて。