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ピッチを駆けるエルニーニョ  作者: 漆黒の堕天使
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だって俺サッカー好きだもん!

初めまして、作者の漆黒の堕天使です。


サッカーの小説を書きたくて始めてみました。

まだまだ慣れないことばかりで大変ですが

書いて行くのが楽しいので今後とも読み手側が

面白いと感じて貰えるよう頑張りたいと思います。


誤字脱字などあると思うので、指摘してもらえると助かります


色んな意見やご感想大歓迎ですのでお気にせずに残してください!

チームメイト「ゴン太うてええええええええええええええええ!!!!」


ゴン太「うぉおおおおおお!!!」


  パシュッ・・・



ー10年前ー


小鳥「ちゅんちゅん♪」


ゴン太「はぁ・・・今日も退屈な一日の始まりか」


俺はゴン太、中学3年生だがとある事がきっかけで引き籠り生活を送っていた

それは「いじめ」であった。


俺の家庭は去年から狂い始めた

事の八端は練習終え車で帰宅途中だった親父が、トラックと正面衝突して亡くなった

原因は向こう側の飲酒運転の状態でもの凄いスピードで親父が運転する車にぶつかった

幸い向こう側は軽傷だったが、親父は出血多量でこの世を旅立った。


そんな事件もあり母親は悲しみからか酒と男に溺れ、残された俺と母親はいつしか会話も無く

時には暴力をふるわれる事もしばしあった。

だが、俺はそんな事気にしてなかった

いや、気にしないと自分に言い聞かせていたのかもしれない


俺の親父は日本リーグや世界大会でも大活躍していてヒーローだった

海外のビッククラブからオファーを貰うも頑なに拒否をしていたらしい

その理由は俺は解らない、親父に聞いた事もあったが頑なに教えてくれなかった。


俺は親父の死後、学校に行くのが辛かった

親父が亡くなってからと言うものマスコミやネットでは悲劇の息子として

色々と注目されていた。


だが、俺は天性の才能があるわけでもなく極々普通のサッカー選手であった

そんな俺をチームメイトは攻撃をするようになった

最初はちょっかい掛けられるだけであったが、エスカレートしていき

物を隠されたり、練習中必要以上にファールを受けた。


徐々に俺の心の中からサッカーが消えていき純粋に楽しむことさえもできなくなっていった

それからと言うもの部活はおろか、学校さへ行くことを止めて家に引き籠るようになった


そんな引き籠り生活は主にパソコンでネットサーフィンだった。

朝から晩まで動画やまとめサイトなど見て過ごしていたので

今、日常で起きてる事やニュースは知っていた。


そんな俺はとある動画を見てこの引き籠り生活を変えたくなったのだ

一人の青年が日本からドイツのリーグに渡って活躍していたのだ

そんな歳も変わらない青年が8万人は入ってるであろうスタジアムで圧巻していた

青年の活躍には日本中のみならず世界中のサッカー好きやビッククラブも注目していた。



俺もこんなサッカー選手になりたかった・・・

唇を噛み悔しくて泣きだしたい自分に腹を立てた


俺はある決心をした、少しづつで良いから頑張ってみよう

プロのサッカー選手じゃなくても、サッカーを続けたいと


俺はサッカースクールに通う決心をして母親に相談した

だが、この事に母親は怒り、叩かれてしまった

それもそのはずだ、学校にも行かず引き籠ってる奴が急にこんな事を言ったのだから


自分の部屋へ戻りどうしたら良いのか解らず、このまま諦めてしまおうと眠りに落ちた


時間は9時を回り、鳴り響く電話に起こされた。となりの家に住む幼馴染の杏子あんずだった


杏子「ちょっとゴン太いつになったら学校来てくれるのよ!先生も皆も心配してるよ!もちろん私・・・」


最後の方は少し聞き取れなかった


ごめん杏子、今日母親にサッカースクール通いたいって相談したら怒られちゃったや・・・

引き籠り生活を抜け出すいいきっかけだと思ったけど駄目やった


杏子「そうだったの・・・でも、少しでも頑張ろうと行動した事は凄いと思うよ!

   少しづつで良いから一緒に頑張ろう!」


杏子「あんずはゴン太の為ならなんだって協力するよ?」


そっか、じゃ俺と付き合ってよ


杏子「えっ?///」


なーんてな、冗談だよごめん。

今日は疲れたから寝るわ、またね」

ピッ


杏子「え、ちょっとまって!・・・」


杏子「ばか...冗談でも凄く嬉しいよ だって私もゴン太の事・・・」


はぁー寝るとは言ったけどさっきまで寝てたしどうしようかな

取りあえず俺はお風呂に入りコンビニでご飯を買いに行くことを決めた


親父が亡くなって以降母親は料理を作らなくなり、毎月俺にこずかいを渡して後は何もしなかった。

なので毎回洗濯や掃除など家事は俺が代わりにやっていた

母はよく夕方になると家を出てどこかに出掛けていた

帰るのはいつも朝方でいつもお酒臭かった

時には知らない男の声も聞こえたが俺は気にしなかった。

変わってしまった母親を受け入れたく無かったのかもしれない



コンビニにて


クラスメイトA「あれ?ゴン太じゃね?」

クラスメイトB「ん?本当だ!おーいゴン太ー!」


ゴン太「お、おう・・・久しぶり」


クラスメイトB「ゴン太そろそろ学校こいよー」

クラスメイトA「ほんとだよーゴン太が居ないと寂しいぞ♡」


ゴンタ「ごめん、今体調が悪くてさ、良くなったらまた学校行くよ それじゃな」


クラスメイトA「お、おぃ・・・いっちゃった」

クラスメイトB「あいつ大丈夫か?高校とかどうすんだろう」


はぁ・・・やっぱり同級生に会うのはかなり気まずいな


取りあえず俺は家に帰ってコンビニで買った弁当を食べいつものようにネットサーフィンで眠るまで過ごした。



ー翌朝ー




さて、サッカースクールは駄目だしどうしよう・・・


考えた末一つの決断をする

通えないなら自分だけですればいいじゃんと


小さいころ良く遊んでた公園を思い出し、そこで練習をしようと思いついたのであった。


そして公園に移動し辺りを見渡すと、子どもの送迎後であろう主婦達が雑談をしていた

ちらちらとこっちを見てる気がしたが、気にしないで練習を始める


しかし、練習を初めて20分頃サイレンを鳴らした車が近くで止まった音がした。

きっと主婦達が通報したんだと察した

それも、そのそのはずだ

平日の朝から子どもが公園で一人サッカーをしてるんだから

普通の人なら心配で通報するだろう・・・


そして車から降りてきた警察官が近づいてきた


警察官A「ちょっと僕いいかな?」

警察官B「他の子は学校行ってる時間だけど僕はどうしたのかな?


ゴン太「えっと、その・・・」

言葉が詰まる

サッカースクールに通えないうえに一人でサッカーも出来ないのかと絶望しかけた時


???「ヘーイ、ゴン太どうしたの」


警察官「どちら様でしょうか?」


知らない外国人が話しかけてきた」


???「アーゴメンナサーイ コノコは、ワタシのカワイイまご?でーす」


???「ワタシのナマエはーゴンザレス・ペドロデース」

見知らぬ外国人は自己紹介しつつ警察官と握手した


俺は目が点になり頭が真っ白になりかけた

目の前に居た外国人は全く面識の無い初対面の人だった

でも、これはチャンスだと思い芝居に乗った


ゴン太「ごめんなさい、おじいちゃん!少し寂しかったからサッカーしてました」


ペドロ「オーソレハソレハ、サミシイオモイサセタネー」


乗ってくれて少しほっとした。


ペドロ「ワタシはーイマスペインでサッカーコーチをシテマース」


そう言ってペドロは警察官達にパスポートや色々資料を見せ暫し話し合っていた。


警察官A「この時間子ども一人は周りも心配しますので、気を付けてください!」


ペドロ「HAHAHAゴメンナサーイ」


警察官「それでは我々は失礼いたします。」


取りあえず解決したようだ・・・なのかな?


ペドロ「ゴメンナサイオドロカセテシマッテー」


ゴン太「いえいえ、大丈夫です!むしろ助かりました!ありがとうございます」


俺はこの場が何事も無く済んだことを急に現れた外国人に感謝した。



ゴン太「あの・・・なぜ俺なんかを庇ったんですか?」


ペドロ「それはですね、君のことを探していたからだよ。」


急に現れたかと思ったら俺を探していただと、しかも急に日本語が上手くなった」


ペドロ「実は少し日本語勉強していてある程度わかるよ!サッキノワ、エンギデース」ニコッ


ゴン太は少し驚きながらもペドロに興味を持ち始めた


ペドロ「実は、君のお父さんが亡くなったと聞いて駆け付けてきたのさ。」


ペドロ「君のお父さんとは選手時代からのライバルで友達だったんだ」


ゴン太「え!?お父さんの事知ってるんですか!どんな選手だったんですか?」


ゴン太は自分の父親の現役時代を知っている人が現れ興奮し始めていた。

それもそのはず、実はネットサーフィンをしていた彼だが、頑なにお父さんのプレー動画見る事

を拒んでいた。何故なら父親を見てしまうとまた暗い気持ちに戻ってしまうのではいかという不安

があったからである。


ペドロ「彼はもの凄い選手だったよ...ゴールへの嗅覚、駆け抜けていくスピート、天性のテクニック」


ペドロ「私はディフェンダーでセンターバックをしていたが、経験上彼のを超える選手は居なかった。」


ゴン太「ほぇー!お父さんそんな凄い選手だったのか・・・」


嬉れしい気持ち悲しい気持ち色んな感情が胸の中で渦巻く。

そして、そんなお父さんを超えたくなような高ぶる気持ちが抑えられなくなってきた


ゴン太「あ、あの!...お父さんみたいになるにはどんな練習したらいいですか!?」


ペドロ「HAHAHA!それ難しい質問ですね。でも君にはお父さんの遺伝子だから可能性はあるよ」


可能性はある・・・か。

ネガティブになっちゃ駄目だ!父のような存在になるには一生懸命頑張らなきゃ!


ペドロ「さて、そろそろ本題に入ろうかね」


ペドロはそう言うと一枚の紙を俺に渡してきた


ペドロ「実は君に会いに来た理由はお父さんの件もあるけどこれが本題なんだ。今度各国のスカウントが

    来てスカウティングをするイベントがあるんだ。このイベントでは日本の才能ある少年達が集ま

    って世界各地のクラブにアピールする舞台でね、海外に挑戦したい子にとっては大きなチャンス

    なんだよ。もちろんビッククラブのスカウントも来るよ。」


俺はペドロの説明で行きたい気持ちが抑えきれなくなりそうだった


ペドロ「私はね、スペインリーグ3部のエスパーニャFCのスカウントとして見に来たのさ。


ゴン太「え!?ペドロさんってスカウントだったんですか!」


ペドロ「そんな驚かないでHAHAHA。今はクラブの事情でスカウントやっててね、今の日本サッカー界はね

    優秀な子が多いのさ ただ、どうしても18を超えると世界との差が広がって行ってそこが難し

    いんだよね。世界で挑戦するとまず苦労するのは言葉さ。

    特に日本人は物事をハッキリと言わないからそこが苦労するのね」


ゴン太「確かに、俺も思っていてもハッキリと言葉にして言うのは苦手だ

    それも外国語となると意思疎通がもっと難しいと思う...」


ペドロ「ダイジョーブダイジョーブゴン太。コミュニケーションも大事だけどね、サッカーはボールで繋がる事

    もできるのさ。」



さて、私は次の要件があるからそろそろ行くね。

何かあったらこれが私の連絡先だからいつでも掛けてくれ


そう言ってペドロを連絡先と名刺を渡して去っていった



取り合えず今日の練習は中断してお家に帰った

一瞬学校に行こうかと考えたけど時刻はもう午後を回っていたので今更行くのもアレだったので諦めた。



ゴン太「どうしよう、もしビッグクラブからオファーきたら」

ニヤニヤが止まらないゴン太であった...


ゴン太「でも、よくよく考えたら俺そんなうまくないじゃん!」

今度は凹むゴン太であった...



家に着く直前で母親に出会った


母親「あんた今帰ったの」


ゴン太「う、うん・・・お母さんも今帰り?」


母親「どうでもいいでしょ、所であんた今日平日だけどまだこの時間は学校でしょ」


えっとそれは・・・言葉が詰まる


母親「ま、どうでもいいわ」


少し胸が痛くなるゴン太


ゴン太「あ、お母さん実はね・・・」


朝の出来事を母親に告げようと母親に伝えようとするも


母親「疲れてるからまた今度にして」


そう言って母親は先に家に入り就寝の準備をした」


お母さん・・・。













































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