表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カンパニーズ  作者: 大野春
chapter.01 新入社員
7/21

No.06 配属

入社式から1日の休みを挟む。

承継は自室でうだうだと寝転びながら、本を読んでいた。

デバイスの通知が鳴る。会社からメールだ。


【辞令】


中身を読むと、承継は自分が営業第6課に配属されたことを知る。


(第6課ってどんな感じなんだろう・・・)


そもそも営業が第何課まであるかも分からなかった。


新たに新着メールが届く。

同僚の灰城だ。


《営業第3課配属なったけど、ショーケーはどう?》


ショーケーとは灰城の名付けた承継のあだ名である。


《第6課だよ》


即座に返事が来る。


《なんだよー、残念!じゃ、また明日!》


承継も少しがっかりした。せっかくの顔見知りが出来たのだが、あの広い会社で課が違えば、関わることも少ないであろう。


ーーーーーーーーーーーーーー


次の日。


ナンデモの自社ビルの22階。


そこに営業第6課があった。

フロアゲートを違和感なくくぐりぬけた。

社員以外がゲートを通ると、アラームが鳴る仕組みである。


「おはようございます!」

承継はどデカい挨拶をかました。第一印象は大切である。


・・・・


しーん、としている。


「あっ、新人クン」

小柄な年上の男が現れた。

「とりあえずあっちの部屋にいてくれ」


誘導された部屋に入る。会議室と書かれていた。

既に部屋には2人、おそらく自分と同じ新入社員であろう人間が座っていた。


「こ、こんにちは〜」

恐る恐る挨拶をする承継。


「座りなよ」

開口一番座らせる男。髪は僅かに茶色がかっている。


「うっーす」

もう1人は坊主の男だ。ガタイが良く、野球少年を想起させる。


ガチャ、と勢いよく開くドア。

部屋の入り口付近にいる承継はぶつかる。


「おそくなりました!」


微かに香る、甘いシャンプーの匂い。女子だ!


黒髪で後ろを結った女の子がいた。


そのまま、開いたドアから先ほどの小柄な男が現れた。

「はい、座って」


4人は座る。

「私は第6営業課の課長、剥離はくりと言います。よろしくね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ