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カンパニーズ  作者: 大野春
chapter.01 新入社員
17/21

No.16 300のブレット①

ある日の昼休み。

営業6課の同期たちはランチを楽しんでいた。


承継と坊主の横太、ロックな颯。

紅一点の結はここ数ヶ月の自分たちの頑張りを話していた。


「私はね、この前、子どもたち用のおもちゃを納入したのよ。水に入れると膨れるおもちゃ」結が楽しそうに言う。

「なんだそれ?水に膨らむおもちゃ?」

「吸水ポリマーとか言うらしいの。スーパープラスチックの勉強の教材とかで使うらしいわ。私、そういう社会の、未来の子どもたちの役に立ってるのが嬉しい!」

結は目を輝かせていた。


「俺は車を納入したぜ。特注のスポーツカーでさ、500万電銭で売れた!」

横太も羽振りが良いらしい。


「あれ。みんなって、もう一人で仕事してるの?」

承継が聞く。自分は乗間先輩について行くだけである。

「え?みんな、そうだろ?」颯が言う。

横太と結も頷いた。


(あれ・・・なんか俺、遅れてるのか?)


承継は焦っていた。


ーーーーーーーーーーーーーーー


その日の午後、承継は乗間先輩に話しかける。

「先輩、そろそろ、ひとりで仕事をやらせてください」

「出来んの?」

「やります!」


他の人間には負けていられない。

承継の頭の中は焦りと負けん気で満ちていた。


「大丈夫なのか?」

「やれますよ」

「あんまり無理すんなよ。分からないことがあれば聞いてくれたら教えるから」


ゴーサインが出た。

承継は早速ビジネスネットワークに接続し、案件を探す。


【銃弾300発の納入】と書かれている。


顧客の求める銃弾の種類を検索する。

1発50万電銭。300あれば、、、


1億5000万電銭!?


さらに銃弾について調べると、1発の原価は33万。だいたい合計1億電銭。つまり利益は5,000万出る。


武器などは海外へ高値で売るらしい。何かの情報サイトで読んだ事がある。


500万の車なんて目ではない。


承継はわくわくしていた。

同期や先輩を驚かせるチャンスである。

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