その１・俺たちの学校
「ブヒィッ」
「うを！？」
「っと、豚かビックリしたな。」
「……ってて、いきなり背中に飛びかかられた僕のほうがビックリするよ！」
「まぁまぁそう言うなって。 しかしお前豚に好かれてるよな～。」
「ブヒィ。」
「ったく……豚お前何やってるんだ～、僕たちはこれから授業だから構ってやれないぞ。」
「ブヒィ。」
「あぁほら、急がないと間に合わないぞ。 ただでさえ出遅れてるんだからな。」
「それはお前が次移動教室にも関わらず寝ちゃってたせいじゃない……。」
「過程なんてどうでもいいんだッ！ 今俺たちは授業に遅れようとしている、それが重要だ！ そんなわけで悪いな、豚また今度だ。」
「ブヒィ。」
「ごめんね。」
「……しかし、なんで学校に小豚なんて住みついちゃってんだ。」
「え…あぁなんか校長のペット、だの野生だったのがエサを貰ってるうちに住みついちゃった、だの元々飼育されてたやつだったり飼育されてたのの子供だったんじゃないか説色々あるよね。」
「ロベスピエール先生が食用に持ち込んだのが逃げ出して、それが生徒の目に触れて人気が出ちゃったから仕方なく放置してる……っていう説もあったな、確か。」
「そのあだ名本人に聞かれたら「免罪吹っ掛けるぞ！」って脅されるよ……。」
「いや、あんなん嘘だろ。」
「んでも実際過去それで生徒が消えたとか消えてないとか。」
「知るか。」
「まぁね、実際そんなことするわけないとは思うけどさ、普通に怖いじゃん。」
「常時サングラス掛けてるのはキャラ作りなのかね。」
「あれも斜視？って言うの？ それなんじゃないか、って云う……」
「つくづく噂話の好きな学校だな……。」
「それほどちょっと変なモノばっかだからね、じみに。」
「まぁそうだな……。」
「そういえば変って言えばあの回転寿司屋にまた変なロボット入るらしいよ。」
「マジか…あれ一機だけで十分だろ……色んな意味で。」
「うーん……効率……じゃないかな？ ほら、ちょっとあれだし……。」
「ふぅん……まぁなら今度見に行きがてらに久々に行くか。」
「二人で？」
「誰か誘えるん。」
「いやそりゃ……………うん……いや普通に仲良いヤツは居るからね！？」
「……さいですか。」
「じゃあお前はどうなんだよ。」
「そりゃお前………うん。」
「もう止めよ……。」
「あぁ…。」
