表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

22/27

◯幕間


 ここ数週間は書類やら画像整理でお疲れ様やな。ほな、整理するか。

 おさらいな。最近刑事部の捜査情報も海外系マフィアに流れてるような相談があってん。

 どうしても相沢周りで、なんか捕まえ切らんと言うか、見逃せば重大犯罪としてな、深いところまで一網打尽出来るねんけど、そのために小さな犠牲を出して良い訳じゃない。そういうギリギリのラインを攻めらてれるっていう話よ。変な言い方をするならこちらの手の内だけバラされてるっていう感じ。

 ちょうど定期監査もあるし調べるか、ってなった時に、優木ハルカからのタレコミがあったわけやね。

 いや、な、だからな。別に黙ってたわけやないねん、確証がなかっただけやし、どうしたもんかって思ってたところやってん、ほんま。そもそもの相談も大体の話もナツメが配属される前の話やし。

 そんでな、ティオ、君もさ、なんか急に色々出来るようなったやんか。街中のカメラ全部見れるんやもんな。ティオだけ見れても仕方ないから、データにするのにはずいぶん難儀させたな、ありがとうな。確認しよや。

 相沢と彼が捕まえた構成員が一緒におるとこの画像それ出してや、前見せてもらったやつ。おぉ、それそれ。これが一つ。

 ほんでさ、相沢と優木が一緒におるところも何個かあるやろ。そうそう、それそれ、これあれやろ、薬中通り魔の直前やろ?動画進めてや。これこれ、優木が相沢に銃渡してるわ。まそういうことやな。これが二つ目。

 そんでな、これはちょっとまだオフレコやけど、実は刑事部じゃなくて別部署で弾が流出してるねん。最悪を想定すると、弾と銃を別々で入手してる可能性はあるわな。

 そんでも、まだこう言う薄っい証拠しかないねんな。相沢が銃を渡したとこ、とか、マフィアと仲良くしてるとことかの、捜査情報を流したとか、ちゃんとした証拠。そう言うんはまだ、一切ない。流石にそこまではヘマをしてない。

 だから、ナツメも配属されたし、盤面変えようと思って、少し露骨に調べるようにしたわけよ、相沢や優木が捕まえた奴らと面談したり、現場行って大袈裟に聞き取りしたりな。

 そんでさ、トドメで監査的には問題ありませーん、でも気をつけましょうねー。っていう紙ペラ一枚出して一旦区切りにしたところよ。

 あ、あかん!勘づかれたってゾワゾワしたけど、意外にも大丈夫やなって思った人は次どうするやろな。そう、少し大胆になる。そう言うことや。

 え?一旦終結宣言して掘り返すんはどうなんだって?、いやいやいやいや、文末にはちゃあんと書いてあるで、「引き続き監査業務についてご協力をお願いします」ってね。


---


 僕は優秀だ。だからそれを認めてくれる人は敵でも味方でも大好きだ。ただ僕はその彩りとして、僕の優秀さの引き立て役も必要だ。そのコツは味方と敵を見分け、味方でも何しても良いやつを作ることだ。生真面目で努力家で、でも、少しだけ自信が無いやつが向いている。こいつには何しても良い。そういう奴が彩りに向いている。

 そして別の彩りとして、敵の中にも味方を作ることだ、相手の事情もこちらの事情も通じ合って、僕しか話せない、僕が言えばなんとかなるという空気感を醸成する。お互いにギブアンドテイクで、互いの組織のギリギリを攻めていく。僕にとっては小さな綱渡りだがそのドキドキが心地よい。

 監査が終わったし、ほとぼりも冷めた、監査も僕の引き立て役にしか過ぎなかったね。先輩方は、見た目性別不安定、正論吐き関西弁美少女おじさんはやり手だからな。とか言ってたがそうでもなかったね。そういえば、あのパーカーの女の子はユーキに飽きたら可愛がってやっても良いかな。監査より僕の下の方が輝くだろう。おじさんを出し抜いた僕は優秀だからね。

 さてさて、次は何を餌にして組織を釣ろうかな、ちょっと良いものを持って行こうか、正攻法だけでなく、裏の世界にも手を染める。僕にしかできない小さな小さな綱渡り。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ