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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2024年1月
98/722

2024年1月26日 どく

 言葉を交わさなければ、理解はしてもらえないのだ。人間は心を読むことのできない動物なのだから。知ってほしいと思うのならば、ちゃんと向き合って話をするほうが良い。理解して欲しいのなら、ちゃんと説明してわかっているかどうかを確かめたほうが良い。それは、赤の他人に対してではなく家族に対しても。


 昔からの私の最悪な癖である。家族に対して私のことを説明できない。知ってほしいとか理解して欲しいとか一般的な感情は存在している。が、どうせ話を聞いてくれないのだ。と向き合いもしないで、私はあきらめる。承認欲求らしきものは存在しているわけだから、この最悪な癖は成長過程で身に着けてしまったものなのだろう。

 見てもらえない。聞いてもらえない。だから、話すことも説明することも無駄。

 そうあきらめてしまう癖は年をとっても治らない。どころか悪化しているのではないだろうか。

 すべてをあきらめられないがために、性格がひねくれていっているわけだから。


 ああそうか。私がここに立ち止まったのは家族に対する承認欲求か。最悪きまわりない現実に気付いてしまった。これはどうしようもなく、自分の愚かさを憎むしかない。

 価値観の差が大きすぎて、家族には理解してもらえない。そうわかっていて知ってほしいと駄々をこねるガキが私なわけだ。向き合ってくれないと知っていて、その事実を突きつけられていて、それでもまだ、承認を求めるバカが私なわけだ。


 今日の夜に面白い夢でも見たりしないかな?

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