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2024年1月14日 詩
『いづれのときも』
選ぶか選ばれるか
決めるか決められるか
どちらが問題か問題でないか
進むか戻るか
止まるか止まらないか
何を暗示しているのか示さないのか
いづれも答えではない
いづれのときも答えではない
それこそが答えである
書きなぐられた紙の上
ぐちゃぐちゃな文字を読む
感情が宿っているのなら
これほどわかりやすいものはない
選ぶか選ばれるか
選ぶのは誰か
決めるか決められるか
決める意思はあるのか
進むか戻るか
そもそもの道を知っているのか
止まるか止まらないか
歩いているのか何かを使っているのか
いづれも問題ではない
いづれのときも問題ではない
それこそが問題である
真っ白な紙の上
黒の文字が不規則に並んでいる
感情が表れているなら
これほど読みにくいものはない