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2026年1月30日 +詩
今日は七十二候、鶏始乳。
『森の合奏』
朝日と共に影はのび
ぬくもりと夜の名残に挟まれて
空気は動かされ 風を生む
風はのんびりと
風は荒々しく
吹いて 吹き荒れて
草木を揺らす
草木は揺れて音を出し
二度とは鳴らぬ楽を生む
草木の合奏は動物を起こし
動物は風の中へと飛び込んでいく
腹を満たすために
種を残すために
動物はかけまわり 音をかきたてる
木の実は落ち 落ち葉はすれ
枝は揺れ 折れ 落ち はずむ
咀嚼の音も響く
と
一瞬の静けさ
風も足音も絶える
そこに一滴の水音
やがて流れる小川へ
歌を重ねることはなくとも
響く森の合奏




