2025年12月27日 語り
ネタがないんです。書くことがないんです。だから、つい魔が差して書いただけなんです。
『一妻多夫多妻ののろけ話 白川龍太編(一部)』
彼女は淡々と言葉を放つ。
「『私は死ぬ準備をしています』って言葉に出してみなよ。声に出して、何かしらひとかけらでも感情が沸いたなら、生きることに未練があるんだ。声に出して、何も感情がわかないなら、まだ死に対して覚悟が出来ていないんだよ。」
彼女はその目に白髪青眼の姿を映す。
「本当に自分から死んでいく生き物は、何の準備もしない。生き残る者のことなんて考えない。残す物のことなんて頭にない。・・・・唐突に、残酷に、無情に、あっという間に死を受け入れるから、自分から死んでいくんだ。死ぬ前に準備をして、残す物を、残った者を考えておくのは、自分から死ぬためじゃない。いつかどこかで死んでもいいようにしているだけだよ。」
白髪青眼の男は目を見開いて聞いている。
「死んでいくことが、自分から死んでいくことが悪いこととは思わない。・・・・・・でも、自分からしんでいくのは、自分が自分のためだけにする行為だ。他人の感情も、他人への迷惑も、何一つ考えていない残酷な行為だ。・・・・たとえ死ぬ前に準備がしてありました。と、しても。・・・・・・・・結局のところ、自己満足でしかなくなってしまう。それでも、そうしなければならないことがあることも私は知っているよ。だから、否定はしない。」
彼女は男から目を外し、椅子の背に身体を預ける。顔を前に向け、苦笑した。
「まあ、自分のことを棚に上げて話しているから、言っていること全部、私にブーメランで帰ってくるんだけどさ。それでもね、貴方はもう少し、自分が周りから慕われていることを気付くと良い。人のこと言えないけど。」
そよ、と風が吹く。ぬるくもなく、冷たくもない風だ。部屋の中にいる十数人の間をそっと通り、誰かの次の言葉の背を押した。
・題名の「一妻多夫多妻」は、一人の妻に対して、大勢の夫と妻がいる。という意味で使っています。
・物語をすべて書く気力はないので、一部だけです。(どうしてもご都合主義万歳、みたいな物語になっちゃうのがわかっているので、書きません。ご都合主義万歳、みたいな物語を妄想するのは好きなんですが、書くのは嫌いなんです。わがままですみません)




