表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2025年11月
749/773

2025年11月6日 毒

 なかなか片付かない。

 断捨離が上手くいっていないのは、生きることに執着心があるからだ。

 いらないのに、なくなっても問題ないのに、本能にあらがえない。

 人間であることを求めて、人間であることを誇るのならば、本能を抑え込むことくらいしなければなるまい。

 人間である以上、”人”ではなく”人間”である以上、知恵をもって、知識を持って、知能を持っている生き物として存在しているのならば、生存本能くらい制御出来てもおかしくはないと思っている。

 でも、私はまだ本能を制御出来るほどの精神も、知恵も知能も足りていない。人間として未熟なのだろう。

 この歳にもなって、人間的に未熟であるなど、私は存在を拒否したくなるものなのだが。

 世間ではそうはいかない。

 私が私であろうとするならば、己の存在を拒否してしまえばいいのだ。なのに、私は”社会”にすがって、己の存在を肯定したがる。

 故に、私は私を認められずに、私は私を拒否出来ない。

 そして、未だに意地汚く生きている。


 何も、何も、なくならない。

 未だに乱雑な部屋が存在し続けている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ