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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2025年10月
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2025年10月14日 毒

 うつうつさんが入室しました。

 私が悪いことをしているので、因果応報なんですが。それでも嫌なものは嫌なのです。と、うつうつさんが入室しました。

 もうね、さよならしたいのね、うつうつさんとは。でもね、どうしてもね、私自身がやらかしてしまうのよね。善意が空回りするのよね。私が思う善意は他人にとって善意じゃないのよね。

 だから、どうしたって、なんで? どうして? って考えて、うつうつさんが在室してしまうのよね。

 感謝を求めちゃいけないし、善意を持っちゃいけないし、行動しなけりゃいいのにね。

 馬鹿な私は、思考しないで行動するから、同じことを繰り返すんだよね。

 本当、この世から消えてなくなってしまえばいいのにね。

 でもまだ私は生きることにすがっている。馬鹿馬鹿しいほどに、愚かなほどに。

 報われないし、救われないし、幸せを受け取れないのにね。

 無理矢理にでも、手の中に幸せを握っていないといけないのにね。

 私はまだ、幸せな部類に入るのだから。

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