2025年9月26日
稲刈りである。
新米の時期がやってきたわけだが、稲刈りは非常に辛いのだ。
機械を使って刈り取るので、倒れてしまった稲を起こす作業に人力がいるとはいえ、楽なものではある。
乾燥させ、脱穀させ、袋に詰めるにしたって、電気と時間があれば人力などほんの少しだ。
機械があるということは、刈り取ってから袋詰めまでの日数も労力も、五分の一と言ってもおかしくはないほどに、小さくしている。
なのに、稲刈りは非常に辛いのか。
これは個人の体質によるものなのだが、稲やもみ殻が肌につくと、かゆいだけではなく、ちくちくと痛みもあるのだ。
長袖・長ズボンを着用して、首にタオルや手ぬぐいを巻き、なるべく肌に触れないようにと注意をしていたところで、ダメなのだ。
脱いでいる最中に舞うそれらに負けてしまうのだ。
なんとも悔しく辛いのである。
ほんの数日間、その中での数時間のこととはいえ、かゆみと痛みに振り回されることになる。
稲を刈った後の匂いや、新米のおいしさに目移りしたい。が、稲刈りをしていると、そんなことに心を動かされる状況にはならないのだ。
いかに稲やもみ殻に近付かないようにするか。
それが私が作業する中での最大の課題なのだ。