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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2023年12月
66/720

2023年12月24日 詩

『ほほえみの』


 夕暮れにのぼる影を見る

 どこへ行くのか

 夜の始まりに届く笑い声を聞く

 楽しい思い出

 星空に月光の広がりを知る

 光も凍る道

 暗がりに扉を開ける

 ぬくもりの洪水が襲う

 ともしびに包まれる景色

 二色に染められた小包(こづつみ)

 切り裂かれる紙の音

 白い封筒に黒い文字

 「元気ですか?」の一文

 帰れないと伝えたあの時の声

 日常に埋もれたわがまま

 いたわれない身体(からだ)と思い

 渡せない相手への優しさ

 返せない己の愚かさ

 時計の針は長針と短針が近付いている

 「ありがとう」の一言だけでも

 電話では見えない表情

 精一杯の見栄を張る

 フッとゆるむ空気

 思い出す貴方のほほえみ

 そのほほえみの豊かさ

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