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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2025年7月
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2025年7月9日

 夢の中で何かから逃げていた。何から逃げているのか確かめようとして視点を動かそうとした。

 猫の鳴き声がする。夢の中の話ではない。夢の外のことである。

 午前4時の出来事である。ほのかに外は明るくなってきているが、起床時間ではない。

 今日は確かに早起きをしなければならないと思ってはいた。

 しかし、4時ではない。出来ればあと30分・・・・・・。

 朝ごはんの時間だと、鳴いて歩いて見つめてくる。

 夢で逃げていたが故の体力消耗が、起き上がる身体を布団へといざなう。

 だが、猫が容赦なく起こしてくる。

 仕方がないので、えさやりに行く。

 そこからずっと起きている。つまり、今非常に眠い。日課を無視して寝てしまおうかしら?

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