2025年6月21日 +詩
今日は二十四節気、夏至。また、七十二候、乃東枯。
七十二候は、シソ科のウツボグサの花穂が黒ずみ、その姿が枯れたように見えるから乃東と呼ばれるそうだ。
『1と5 2と6 3と7 4と8 9』
身体にまとわりついた不快な温度を
振り払えないまま夜を越える
「残念ながら・・・・・・」
声色は悲しみなんかまとっていない
わかっていたような 当たり前のような
そんな不可思議なことを目の前に突き付けられる
一匹 二匹 三匹・・・・・・
増えたのは虫か 獣か 化け物か
静かに消えていく何かが向けてくる感情の正体はなんだろう
落ちて咲いて散って実って
季節は逆転と不順とで成り立っていく
ぬくもりは優しさとともにあると思う
演技の中に幸せはない
死までのカウントダウン
始まりはとうに過ぎていた
だからこそ準備は出来ている
命をつぶしている
存在が多いからだ 邪魔だから 醜いから
恨まれようとも 何もなくとも 弔いの言葉を
色づく花弁と消えない香り
手のひらの小瓶にそっと詰め込む
息をしている 生きてはいないけれども
心臓は止まっている 死んではいないけれども
その存在は一体?