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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2025年6月
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2025年6月17日 詩+どく(毒)

 『頼りたくても頼りたい人はなく』


 神の存在を信じていても

 神に祈ることはない

 神の存在をわかっていても

 神に頼ることはしない


 出来れば

 己の能力などいらない世界で

 己の努力などいらない世界で

 生きてみたいけれども


 自分の世界を作っているのは

 他でもない自分なのだと

 自分以外のなにものも

 自分の世界の中心を作れないのだから


 頼れないのではない 頼りたくないのだ

 強がりではない 弱さからくるのだ

 こんな醜い己を 他人にさらすことなど

 したくない その一心なのだ


 声を上げて

 手を伸ばして

 助けがやってくる

 それは幸運なのではない


 願わくば

 これほど空しく感じる言葉はなく

 感謝をささげるほど

 この身は清くなく


 価値なき命であれども

 益なき身であれども

 誰かの感情の片隅に痕跡を残したなら

 この世を簡単に去ることは出来ない

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