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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2025年6月
606/728

2025年6月16日 +詩

 今日は七十二候、梅子黄うめのみきばむ

 完熟した梅の匂いは、甘ったるい。



 『生きる経験値とは 己が身に宿る意思に喝采を』


 何度も何度も過去を振り返る

 悪いことを思い出す

 失敗を思い出す

 後悔ばかりが心を埋める

 そして未来に期待しなくなる


 出来ることならば過去に戻って

 などと のたまう

 誰かの言葉にうなずきたくなるが

 それはただの甘えだと

 心の奥底で叫ぶ自分がいる


 未来を生きるには今が重要で

 過去を変えるには未来が必要

 知っていても実行できないのは

 ”進む”ことに恐怖を感じるから

 恐怖と知っていて乗り越えようと思わないのは

 未来を思い描けないから


 自分が豊かであるには

 幸福であることも

 不幸であることも

 喜びも成功も

 憎しみも失敗も

 経験しなければいけない

 知らないことには

 受け入れるという器を

 作る余裕さえ出来ないのだから


 「さあ 未来へと行きましょう

  素晴らしいものであるか

  素晴らしくないものであるか

  あなたが確かめてみましょう」

 何の商品の売り文句か

 一秒先の未来を声高々に張り上げて

 あたかも数年先のような錯覚をそそのかす

 そんな未来が目の前にあるなら

 それは”現在”と何が違うのか


 留まれ

 あきらめてしまった人間に

 ”未来”は虚しい

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