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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2023年10月
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2023年10月25日

 陽当たりの良い場所は格好の昼寝場所だ。時折吹くそよ風が暖まった身体の熱を冷まして、昼寝の心地よさを増長させる。

 真っ白なその身体は光の熱を貯めづらい。が、光を反射させて己の存在を主張する。

 真っ黒なその身体は光の熱を貯め、光を吸収して己の存在を主張する。

 その色のせいでいだかれるイメージは相反するものである。白は良く、黒は悪しのイメージである。しかし、このイメージは近年作られたものだ。そして、このイメージも、最近は変わりつつある。

 白は膨張色と言われ、体型等に置いて大きく見えてしまう色。

 黒は反膨張色で、細く見える視覚効果がある。


 さて、実は白猫と黒猫とを同時に同じ場所で見かけることがなかったようだ。私の貧弱な記憶の中にはとりあえず存在していない。そして、イメージとして、仲が良いとは思っていなかった。

 しかし、今日、白猫に身体をすり寄せる黒猫を、黒猫に身体をすり寄せられて目を細めた白猫を見たのだ。

 飼い猫なのか、野良猫なのか、定かではないし、どれくらいに仲が良いのか見守り続けたわけではないので、わからない。だが、二匹共に警戒し、それでも気を抜くその様子は、私の中にあった、デタラメなイメージを崩すものではあった。

 可愛いは正義である。そう主張するのもやぶさかではないが、今日会った白猫と黒猫の、猫の習性が表れた一幕はほのぼのと可愛かったのだ。

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