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2025年5月28日 詩
『あなたが欲しいと思っている 直接は言えないけれど 伝えることもしないけれども』
唯一絶対の誰かが欲しくて心がきしんでいく
なのにあきらめてしまって何もしていない
”味方”である人はいくらでも居そうだけれども
信用も信頼も出来ていないのは
自分自身を信じていないからだ
だからあきらめてしまって何もしない
唯一絶対の誰かを欲して苦しくなっても
自分を揺さぶってくれる誰かを求めてしまって
自分の愚かさに向き合わされる
心に刃を指して傷付いているのは自業自得なのに
馬鹿の一つ覚えで誰かを必死に求めてる
泣き虫だったのに涙が出ないのは
泣くことがみっともないことだと言われたから
怒りを少しずつ飲み込むようになったのは
八つ当たりをすることが無駄なことのように思えるから
行為の一つ一つをあきらめて 捨てていって
感情がすべて消え去る前に唯一無二の誰かを知りたい
そんな願いもあきらめようとしている自分が居る
あきらめてしまっても大丈夫なのだと
自分をあきらめてしまっている自分が居る
ただ一人 求める心を捨てる準備はできただろうか?




