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2025年5月23日 詩
『残された者の悲嘆 繰り返される歴史 愚かさの始まり 個は多に勝てぬまま』
ああ また 戦いの時
あなたが去っていく
ああ また 嘆きの時
私は一人で待っている
夜の冷たさに震えて
昼の眩しさに眩んで
一人耐えねばならない
あなたがいないから
ああ ただ 争いの時
あなたが傷付く
ああ ただ 叫びの時
私は独りになる
昼のぬくもりを憎んで
夜の暗がりにたたずみ
独りまぎらわしている
あなたがいないことを
ああ いま 決着の時
あなたは戻ってこない
ああ いま 喜びの時
私は涙を隠している
昼の間はあなたを探し
夜の間はあなたを待つ
夢は夢でしかないけれども
あなたに会いたくて
ああ また 戦いの時
私が向かおう
ああ また 嘆きの時
誰かが一人にならないように




