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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2023年12月
58/722

2023年12月16日 偽

 早朝の暗がりの中、強く叩きつけられる雨音で目が覚めた。冬の寒さへと導く雨なのか、寒さがやってくるという天気予報がテレビから流れてくる。

 今日はまだ暖かさが残っていた。日向にいればうつらうつらと眠気がやってきて昼寝に誘う。風もまだ優しくそよぐだけだった。

 温もりの中、猫も丸くなって昼寝としゃれこんでいた。人の気配で起きるのか、近付くと目を開きこちらを見つめる。顔の前に手を出して、臭いをかいでもらう。問題ないのだろう、手に近かった鼻が引っ込み、またこちらを見つめる。ゆっくりと頭を撫でる。撫でられると気持ちがいいのか喉を鳴らす。手を離すともっと撫でろとばかりに目を合わせて、頭を手に押し付けてくる。

 撫でているうちに満足したのか、視線があらぬほうを見る。そして、伸びをして立ち上がる。

 こちらを見て鳴くが、言葉は通じない。もう一度撫でようとすると、するっと逃げてしまう。なんだなんだと見ていると付いてこいと言わんばかりの顔をする。

 バケツや流しを覗いてはこちらを見るものだから、ああ喉が渇いたのかと思いいたり、水を用意する。

 と、用はすんだとばかりに水を飲むことに夢中になっている。

 気まぐれな猫に振り回される時間は短い。体感では長いのだが。

 昼寝と猫の1日。

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