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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2025年5月
569/742

2025年5月10日 +詩

 今日は七十二候、蚯蚓出みみずいずる



 『片付けていくこと そこに詰まっているもの 止めてはいけない理由』


 引き出しの中にしまった

 日常では使わないもの

 思い出が入った小物

 必要としないかもしれないもの


 取り出しては並べて見る

 並べて見ては選んで仕舞う

 引き出しの中が雑多になる

 どこに何があるのかが

 はっきりしてればいい


 終わりにしていこうと

 ひとつひとつ使っていく

 終わるまでの苦痛

 終わった解放感

 次を見て抱く絶望感


 何一つ持たない

 そんな人間では悲しい

 何一つ無くせない

 そんな人間では苦しい

 天秤が並行で止まるように

 最低限ではないように

 雑多ではないように


 思い出は消えるように

 悲しみは残らないように

 苦しみは知られないように

 楽しみは気付かれないように

 喜びは隠せるように

 人生はわからないように


 願いを込めて行動し

 祈りを込めて行動し

 自分が自分である

 そのことを芯にして

 揺らがないように

 ぶれないように

 ただ在るように


 引き出しもしまってしまおう

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