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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2025年4月
550/745

2025年4月21日 詩

 『価値観』


 神は人間を不完全に作りたもう

 故に人間の不幸とは

 腕があること

 手が動くこと

 足があること

 歩けること

 音が聞こえること

 話せること

 物を見ることができること

 学習できぬこと


 故に人間の幸福とは

 腕がないこと

 腕が短いこと

 手がないこと

 指がないこと

 手が動かないこと

 足がないこと

 足が短いこと

 歩けないこと

 立てないこと

 音が聞こえないこと

 話せないこと

 目が見えぬこと

 学習できること


 神は人間を不完全に作りたもう

 故に生まれながらにして幸福である人間のほうが少ない

 生まれてから幸福になるものはもっと少ない

 自ら身体を欠けさせてはならない

 なぜならば

 神が作りし身体に人間が手を加えることは禁忌である


 神は人間を不完全に作りたもう

 故に生まれながらにして不幸である人間は

 生まれながらにして幸福なる人間を支えられることそこ

 最大の幸福となるのだ



 ”神”は言った

 人間ほど愚かにつくったものはない

 と

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