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2025年3月24日
熊谷の石上寺へ熊谷桜を見に行くことになった。
即行・突貫での桜見物である。
なんとも言えず、春の一幕だった。
私は子どもの頃、季節に敏感だった。これはすべての大人に当てはまることだろうが・・・・・・。
学校があったからではない。風の吹き方、雲のわきかた、空の色、雨の降り方、花の香り、木の葉の色。そんなささやかなところから、季節を受け取っていたように思う。
ところが今は、季節がどう変わろうと、花が散ろうと、ただ気温が変わっているだけで、心はちっとも動かない。動かないことを悲しいとも思わなくなっているのを、今日自覚した。
どんどん心が凍っていっているんだろう、と私は思う。私の心を動かす必要、理由がなくなっていっているのだ。
恋愛を本当に知らずに、消えていくのも、一興ではあるのだろうなぁ。




