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2023年12月6日 詩
私は臆病者である。その自覚はある。人にそうとバレないように過ごすことが出来るようにはしている。
私は傲慢な人である。その自覚はある。他人を見下していないと自分の居場所がわからなくなるほどには。
私は無能である。その自覚はない。そうで有るようにと自分に言い聞かせるようにしている。
私は無知である。その自覚はない。他人に指摘されると腹を立てて否定しかしなくなるほどには。
何度でも何度でも私は私を貶める。
生きている価値のない人間だと言い聞かす。
寂しくて誰かにすがりつきたくても、そんな価値などないだろうとさげすむ。
たった一人が居ればいいのにと思いながら、求めていい人間などではないと馬鹿にする。
どうせどうせと諦めてしまえばいい。
生産性も将来性も欠片もなくなってしまえば死んでも良いんじゃないかと愚考する。
でも生きるにも死ぬにも歳をとりすぎた。
私が私である限り私は私すら手に入れられない。