表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2023年12月
48/720

2023年12月6日 詩

 私は臆病者である。その自覚はある。人にそうとバレないように過ごすことが出来るようにはしている。

 私は傲慢な人である。その自覚はある。他人を見下していないと自分の居場所がわからなくなるほどには。

 私は無能である。その自覚はない。そうで有るようにと自分に言い聞かせるようにしている。

 私は無知である。その自覚はない。他人に指摘されると腹を立てて否定しかしなくなるほどには。


 何度でも何度でも私は私を(おとし)める。

 生きている価値のない人間だと言い聞かす。

 寂しくて誰かにすがりつきたくても、そんな価値などないだろうとさげすむ。

 たった一人が居ればいいのにと思いながら、求めていい人間などではないと馬鹿にする。

 どうせどうせと諦めてしまえばいい。

 生産性も将来性も欠片もなくなってしまえば死んでも良いんじゃないかと愚考する。

 でも生きるにも死ぬにも歳をとりすぎた。


 私が私である限り私は私すら手に入れられない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ