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2024年12月9日 詩゜
『もう一度つづり始めよう 再生の先 後戻りする未来はいくらでも叶う』
捨てようと思って
あきらめようと思って
筆を置いてみた
捨てられると思って
あきらめられると思って
筆を折った
口からもれ出てくる"言葉”も
頭からあふれ出てくる”言葉”も
なかったことにしよう
そうしたら
なにものにも囚われることが
なくなると思うのだから
それでも
もう一度つづり始めよう
心は“言葉”を捨てたけれど
もう一度言葉をつづろう
道に迷っていたのかと言われたら
目隠ししていたのだと答えよう
そして
もう一度語り始めよう
私の心が向かずとも
もう一度言葉を語ろう
囚われることはもうないのだから




