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2024年11月3日 詩
『意味なき言葉の列挙 心情の吐露 変わらないアウトプット』
一挙手一投足、そのすべてを気にするわけではない。
ただひたすらに、もしもともしかしてを恐れているだけだ。
表情に出してはいけない。おびき寄せてしまうから。
声に出してはいけない。呼んでしまうから。
言霊を信じる人間にとっては、なんとも当たり前な行動。
願いと祈りの別を知り、希望と絶望のはざまを聞く。
信じることのもろさを知り、賢さの真理をのぞく。
永久のはかなさを見、夜夢のつたなさに溺れる。
戦場の子守歌
平穏の非日常
この世のあの世
矛盾の死
生命の崩壊
これにておしまい?
一挙一動、一言一句、そのすべてを気にするわけではない。
そのすべてを気にすることはできない。
上辺だけの感情、内包する愛情、ありえない回避可能な恐怖。
いつになくもろい涙がほほを伝って地面に消える。
数十年後にまたほほを濡らすまでさよなら。