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2024年10月24日 詩
『幻想よりも妄想 叶わない夢物語 綴れない話 現実逃避という逃げるだけのこと』
この身に別の命が宿るなら
私は私の人生を捨ててもいい
満足をするとか
幸せであるとか
達成感なんてものを
誰かが代わりに感じているのなら
それでいいや と
この身に別の人生の記憶が上書きされるなら
私は私であることに固執しよう
過去の罪も
過ちも罰も
つぐないも
私が負うべきもので誰かに譲るものではない
苦しまなくていい と
この身に別の魂が宿るなら
私は私の未来を放置してもいい
選択と選別の区別もつけず
安寧と怠惰の差別をせず
希望と後悔を放棄して
誰かが”誰か”になれるのならば
そうあってくれ と
この身に別の人生の記憶が入り込むのなら
私は私であることを主張しよう
終わらない否定も
循環する感情も
成長しない能力も
私が私に決めた上限であることを知っている
哀しまなくていい と




