表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2024年10月
352/735

2024年10月5日

 銀木犀の香りを思いっきり吸い込み、しとしとと降る雨の中で、花はどれほど散ってしまっただろうかと顔を上げた。

 銀木犀の花ははらはらと落ち始めていて、「ああ、この香りももうそろそろ終わりなのだ」と思っていると、隣に咲く紅色のさるすべりが咲いているのに、気が付いた。

 さるすべりの咲く時期は今だっけ?

 疑問に思ったので調べてみると、意外にさるすべりの開花時期は長いらしい。今咲いているのは、狂い咲きでもなく、通常の開花時期ということだ。

 7月頃から10月頃までということらしい。

 そういえば、昔前の年と開花の時期が違っていて変だなぁと思ったことがあったのだが、なんのことはない、さるすべりが天気に合わせて咲いていただけである。


 銀木犀の白い花は、濃緑の葉にほのかにのっているが、さるすべりの紅色は、枝の先で花である存在を主張している。

 隣り合っていて、対照的に思えるのに、咲き合うことがどこか当たり前な雰囲気をもった2本。

 長く咲いていていいんだよ、と声に出したくなる風景。

 秋が長く続きますように。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ