表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2024年9月
331/745

2024年9月15日

 暑い日々は続く。暦の上ではとうに秋であるのに。

 雨が降って涼しくなれば良いと、雨を待っている。

 待てども降らぬ雨だが、ムシムシと湿度は上がっていく。

 入道雲はあれども、ここには降らず。

 雷がなれば、降るだろうとソワソワして、雷が光れば、ワクワクする。

 風が強くなれば、雨雲が来たかと窓を閉める。

 降らずに風も雷も去ってしまえば、落胆するだけだ。

 待望の雨だ。これで涼しくなるぞ。

 その雨は強い風にあおられて、部屋の中を濡らすので、急いで窓を閉めなければならなかった。

 その雨は雷を抱えていて大きな音が近くで鳴った。

 結局、雨は夜の間だけを冷やし、翌朝の太陽によって涼しさはなりをひそめた。

 暦の上では夏は去ったというのに、まだまだ夏だ。

 蝉の声も止み、すずむしやこうろぎの音がするのに、気温だけがまだまだ夏だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ