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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2024年9月
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2024年9月3日

 手帳やメモに書く際、万年筆を使うようにしている。

 インクの滲み方や色がボールペンでは出ないものがあるから。という建前(誰に対して建前が必要なのだろう?)の元、ただひたすらインクを使い切る目的を果たすためだ。

 で、インクを使い切るといっても、カートリッジはいくつかあるし、そもそのカートリッジでさえ、ただただ書く分にはいい量があるのが当たり前だ。

 だからこそ、ある程度はインクが無くなることを気にせず、いつになったら終わるのだろう? と心配になるくらいではある。

 が、今日、いつも通りに使おうとしてインクが出なかった。元々、毎日使うわけでもないので、ペン先が乾いていることもあったから、まさかインク切れではなかろう、と思いつつもカートリッジを見てみたのだ。

 綺麗なまでに空っぽだった。カートリッジに入っているインクを使い切ってしまったわけだ。

 嬉しいといえば、嬉しい。家にあるカートリッジをすべて使い切るまでに、また一つ近付いたわけだ。

 しかし、いつもながら私はこういうタイミングが悪い人間なのだ。

 使いたかったから、使おうとしたのだ。

 ただ、今終わってしまったカートリッジとは違う色のインクを、次は使おうと思っていたのに。

 仕方がないので、その万年筆を使うことはあきらめた。

 今までと同じ色のインクがまだあるので、続けて使おうとも考えたのだ。

 だが、ペン先が壊れて使えない万年筆に刺さったままのカートリッジのインクが乾かない内に、差し換えてしまいたい。そう計画していた。

 ペン先が壊れた万年筆を修理に出すとかも考えたのだが、そこにお金をかけるよりも、自分が本当に使いたいと思う形の万年筆を、手にするために断念したのだ。

 カートリッジのインクが使わない内に乾ききってしまうのも、もったいないと思ったのもあるのだ。

 なので、今、いつもの万年筆のペン先は洗浄のために水の中にある。

 明日には違う色のインクカートリッジをつけて使えると良いなと、楽しみにしている。

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