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2024年8月29日 詩
『悲しき末路 悲観的価値観の未訂正 終わりなき螺旋の状況』
影を追う
ひたすらに
ひたすらに
幻を追う
がむしゃらに
がむしゃらに
目的地はある
迷いながらも
変わりながらも
立ち止まるのではなく
進む
進む
そうやって生きているのかもしれないと
気づき始めたこの頃
幼子が親に甘えるごとく
誰かにすがりつきたいけれど
価値観と
常識と
世間の目が気になって
おびえて縮こまるだけになる
尻尾を追う
子犬のように
子猫のように
背中を追う
くるくると
くるくると
結局のところ
進んでいるのは
自分ではない
時間だけだ
カチコチと
カチコチと
結末の見えない物語を
綺麗に終わらせる方法を考える
粛々と
粛々と
今は影を追う
明日は背を追う
未来には昨日を追いかける
そんな生き方をしている