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2024年8月28日 詩
『季節 変化の様子 秋へ』
色褪せてきた緑
水を含む空気が軽くなる
匂いがふわふわと立ち上ぼり
冷たさを運ぶ雨に沈む
色が鮮やかになっていく
万色とは言わない
系統はしぼられるが
明るい色が世界に広がる
暑さにいつの間にか慣れ
暑いと言える日々を過ごす内に
涼しさが忍び寄っている
虫が今ならばとばかりに鳴く
ざわめきの夜がささやかな音色の夜になる
生死の移り変わりではなく
季節の変化だと感じる
夏が秋に飲み込まれていく
今 秋になる
眠りを促す秋になる
実りが冬を暗示させる
とりあえず
いただきます




