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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2024年8月 詩の月
312/735

2024年8月27日 詩

 『不快感がある理由 不快感が消えた理由 夕方に狐の嫁入り』


 ざわざわと身体にまとわりつく空気

 ぞくぞくと身体の中をかき回す雰囲気

 留まっていられない

 落ち着いていられない

 動かなくてはいけない

 そうせかされるような感覚


  それは第六感が働いたとかではない


 手元にある編みかけのシュシュ

 終わりまで編んでしまわないと

 中途半端のままで放り出してしまいそう

 なのに身体が落ち着かない

 座っているな

 動け動け

 と そそのかされる

 あと少しあと少しだから

 と 我慢して編むが

 とうとう耐えられなくなる


  それは集中が切れたとかではない


 ストレスによって引き起こされる

 身体に出る悪症状

 解消法はわかっていない

 それでも原因にたどりついているだけまし

 ストレスの解消に何をしようか

 この年になっても

 自分に向いているものが何かわからない


  それは大人になっていないとかではない


 身体が求めるままに動いてみる

 感情は荒々しいままだが

 落ち着きない身体の症状はおさまる

 とりあえずはこれでいいか

 あきらめか

 達観か

 判断は未来の自分がすれば良い


  それは丸投げしているとかではない


 しとしとと降る雨の中に出る

 じわりじわりと濡れる身体は

 屋根の下に入って不快感の一つもないことに気が付く

 強い風が吹いた

 不可思議な感覚をさらっていったようだ

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