2024年8月27日 詩
『不快感がある理由 不快感が消えた理由 夕方に狐の嫁入り』
ざわざわと身体にまとわりつく空気
ぞくぞくと身体の中をかき回す雰囲気
留まっていられない
落ち着いていられない
動かなくてはいけない
そうせかされるような感覚
それは第六感が働いたとかではない
手元にある編みかけのシュシュ
終わりまで編んでしまわないと
中途半端のままで放り出してしまいそう
なのに身体が落ち着かない
座っているな
動け動け
と そそのかされる
あと少しあと少しだから
と 我慢して編むが
とうとう耐えられなくなる
それは集中が切れたとかではない
ストレスによって引き起こされる
身体に出る悪症状
解消法はわかっていない
それでも原因にたどりついているだけまし
ストレスの解消に何をしようか
この年になっても
自分に向いているものが何かわからない
それは大人になっていないとかではない
身体が求めるままに動いてみる
感情は荒々しいままだが
落ち着きない身体の症状はおさまる
とりあえずはこれでいいか
あきらめか
達観か
判断は未来の自分がすれば良い
それは丸投げしているとかではない
しとしとと降る雨の中に出る
じわりじわりと濡れる身体は
屋根の下に入って不快感の一つもないことに気が付く
強い風が吹いた
不可思議な感覚をさらっていったようだ




