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ゆめうつつをつづる  作者: 稲波 緑風
2024年8月 詩の月
310/745

2024年8月25日 詩

 『煙の一部は水蒸気ならば薪に含まれる水分のみを抽出することは可能だろうか』


 火をともす

 湿り気の抜けていない薪に

 火が広がらない

 積み上げた薪の真ん中に

 火種の冗談でろうそくを置いた

 燃え続けるろうそくは

 火の熱を薪に伝える

 薪は含んだ水分を

 火の熱でじわりじわりと飛ばした

 ろうそくは燃え尽きて

 火は絶えた

 薪に火はついていない


 火をともす

 湿り気の抜けた薪に

 火が広がる

 積み上げた薪が燃え上がり

 火種のマッチはろうそくの残骸に乗り

 燃え続ける火の中に消えた

 火は強くなり

 薪を次々と燃やしていく

 火は薪に残っていた水分をさらって

 薪を薪として完成させる

 火の熱はあたりにも広がって

 焼いてしまうぞと威嚇(いかく)する

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